「トイレを探す人生」に救いの手 広がるIBD患者への支援の輪

 
 

 電車内や教室、職場など場所を問わず便意に襲われ、時には1時間以上トイレから出られない――。

 消化器の難病「炎症性腸疾患(IBD)」の代表的な症状だ。突然の「便意切迫感」に苦しむ患者が直面する見えない壁を取り除こうと、全国で今、ある試みが広がっている。

 「トイレを探して走り回ってきた人生」

 中学1年生で症状が表れた北海道滝川市の山下克明さん(60)は、重症患者の苦しみをそう表現する。

 1日10回以上トイレに駆け込むことは日常茶飯事だった。学生時代は体力が低下して体育に参加できなかったり、頻繁にトイレに行くことをからかわれたりもした。

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