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毛沢東語録 (平凡社ライブラリー) 文庫 – 1995/12/11

毛沢東 (著), 竹内 実 (翻訳)
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毛沢東の著作から彼の革命精神を表す言葉を集めた『毛沢東語録』。かつて世界を揺るがせたこの本から、いま、わたしたちは何を読みとるか。解説＝津村喬・田崎英明
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商品の説明

内容（「MARC」データベースより）

毛沢東の権威を確立するために作られた言葉の引用集。この赤い書物は大衆に「反復学習」され、支持される本となった。世界を揺るがした「文化大革命」とは何だったのか。71年刊の再刊。

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上位レビュー、対象国： 日本

  • 片山清風
    5つ星のうち5.0 共産主義社会の実現には暴力革命が不可避
    2025年3月3日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    　二「階級と階級闘争」のなかで、6「反動的なものは、きみが打たないかぎり倒れない。」、7「敵がひとりでに滅びるわけはない。」「中国の反動派であれ、中国におけるアメリカ帝国主義の侵略勢力であれ、ひとりで歴史の舞台からひきさがるわけはない。」とありましたが、ここから、日本で、共産主義社会の実現を目指している日本共産党の「敵の出方論」による共産主義革命を思い浮かべました。
    　現在、日本共産党は、革命が、平和的になるか暴力的になるかは、敵の出方によるという「敵の出方論」に基づく革命の方針を堅持し、さらに、日本共産党が、破壊活動防止法により調査団体に指定されていることは、まさに、「敵がひとりでに滅びるわけではない。」「敵がひとりで歴史の舞台からひきさがるわけはない。」ということが言えるのではないかということを考えました。
    　日本共産党が、日本社会で、共産主義社会の実現を目指すためには、実現が、可能か否かは別にして、最終的には、暴力革命によらざるを得ないということを考えました。
    3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    役に立った
     レポート
  • Amazon カスタマー
    5つ星のうち5.0 疾風怒濤の中国そのもの
    2024年8月24日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    文化大革命は旧弊を破壊し新世界を打ち立てるという良くも悪くも更地から再生させる
    事業であった。かなり強引なやり方の支えとなったこの思想は、今も内乱者や一部独裁者の
    バイブルともなっている。非常に危険であるが、「敵を知らずして対峙は不可能」であり、理性や
    知性を超えたアプローチも不可とはいえないところがある。
    7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    役に立った
     レポート
  • 笹本嘉延
    5つ星のうち4.0 一番信頼できる現行販売「毛沢東語録」
    2020年12月15日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    かつて販売されていた「赤いビニールカバー」の物が欲しかったが、本書は読みやすく分かりやすく、購入して正解だった。
    13人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    役に立った
     レポート
  • 荒野の狼
    5つ星のうち3.0 毛沢東思想の入門書としては不適切だが、危険思想が書かれいるわけではなく、内容にリスペクトする部分もある
    2023年3月12日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    本書を毛沢東あるいはマルクスレーニン主義の入門書と紹介されていることがあり、実際、中国では当時、子どもも含む幅広い年齢層が所持し、世界的にも記録的な出版数を誇った。しかし、内容を実際に読んでみると、内容は、複数のトピックごとに（「テマティックに編集ｐ303」、毛沢東が執筆したものから数行から１ページくらいの長さを引用した文書を年代順を無視して配列されたｐ303もの。各トピックの章を読んでも、まとめが一切なく、ひとつのトピックですら、全体として何がポイントなのかの把握はできない。したがって入門書としては不適当。本書が主に引用している毛沢東の書物の数は少なく、ひとつの書から複数の文章が引用されていることが多い。私は、毛沢東の代表作をひととおり読んでから、本書を手にしたが、どの部分が引用されているかを知ることにより、オリジナルの書で後に重要とされた部分を知ることができ、その意味では有用であった。ただし、本書には、引用図書ごとの索引がなく、一つの書物がどれだけ引用されているかは、全文にざっと目を通す必要がある（各引用分の末に引用書と出版年が書かれている体裁なので）。もっとも、この作業も語録自体が長くないので、数分あれば十分。また、本語録に引用されている書物は、毛沢東の代表作ということができる（例、「実践論」「矛盾論」「人民民主主義独裁論」「持久戦論」「連合政府論」）。毛沢東の思想を勉強するならば、これらのオリジナルの代表作を読むのが適当である。どの作品も短く、演説をもとに書かれているものが多いので、内容は極めて平易。
    毛沢東は思想的には代表作を読んでも、特に新しいことは書いておらず、哲学者・思想家であるマルクス、エンゲルス、レーニンらの作品に比べると物足りなく、思想的に得るところはあまりない。社会主義の思想的なものの入門書としては、エンゲルスが書いたものが平易で勧められる。エンゲルスが書いたものから、マルクスの作品のいくつかを読み、さらに思想的に進んだ位置にあるレーニンを読めば十分で、毛沢東の作品を読んでも思想が深まるころは少ない。
    毛沢東の作品からは、むしろ、日本や国民党と戦っていた時などに、毛沢東が、どのような発言をしていたかということを学ぶ歴史的価値が大きい（例、“アメリカ帝国主義は、九年来、わが国の領土台湾を侵略占領している。アメリカは全世界の多くの国に何百もの軍事基地をつくったｐ97”　1950年にアメリカは第七艦隊を台湾海峡に、1958年にレバノンに第六艦隊を派遣したことについて：“2001年、中国は強大な社会主義工業国となるだろう。中国人は国際的交際の面では、完全に大国主義を消滅しなければならないｐ177”　“男女同一労働同一賃金を実現する必要がある―1955年の文書ｐ270）。毛沢東は、後年、文化大革命などの失敗が明らかになり、人物としての評価は低くなっているが、本書で引用されている文書は、おもなものは壮年期のものであり、書かれている内容はきわめて理にかなっており、リスペクトすべき点も多い（例、“捕虜を寛大に扱う原則ｐ143”“敵軍の捕虜は一律に釈放ｐ144”“勝利の結果、党内に、傲慢な気分、立ち止まってこれ以上の進歩を求めない気分がはびこるだろうｐ222”“人民内部では、民主が集中と対であり、自由は規律と対である。我々は、その一つの側面を一面的に強調して、もう一つの側面を否定してはならない。人民内部には、自由も規律もなければならない。民主も集中もなければならないｐ235”　“自分はあらゆる面で立派であるが、他人はあらゆる面で駄目だと思い込んではならない。自分を小部屋に閉じ込めて、自画自賛し、王者を気取って、権勢をふるうことをしてはならないｐ252”）。
    本書を読むことで、文革の狂気の思想に毒されるといった危惧は無用である。むしろ、本書で書かれていることを、毛沢東自身が忠実に守っていたならば、文革をはじめ誤った政策をすることもなく、多くの犠牲もださずに済んだということがいえる（例、“悪意の攻撃でないかぎり、だれにでもしゃべることはゆるされる。誤ったことをしゃべってもかまわないｐ161”　“いいたいことは全部言う。言う者は罪なく、聞く者は戒めとするｐ240”　“党内に矛盾および矛盾を解決するための思想闘争がなくなれば、党の生命も停止するｐ241”　“批判を個人攻撃の道具として利用すべきでないｐ244”　“批判は事がおこなわれているときにすべきである。いつでも事がすんでから批判するくせをつけてはいけないｐ246”　“軽々しく日和見主義のレッテルをはるのは間違いである。忍耐心が必要であるｐ260”　“たんに正しい政治的観点があるだけで、芸術的な力のない、いわゆる‘スローガン式’の傾向にも反対するｐ274”）。また、本書では、しばしば古典からの引用があるが（例、「易　繋辞下伝　ｐ66」「紅楼夢ｐ100」「老子ｐ122」「論語ｐ123」「司馬遷：人の死は、あるいは泰山より重く、あるいは鴻毛より軽いｐ172」「列子ｐ194」「孫子・資治通鑑ｐ207」「孟子ｐ228」「論語　学習の敵は自己満足であるｐ282」）、これも文革時の古典に対する攻撃的政策とは相反するものである。
    津村喬（たかし）の解説では、津村が南京の虐殺博物館で日本軍が作った拷問具の展示を見たことｐ296や、語録について次のようなコメントを書いている。「もともとの言葉がトランスパーソナルな、集合的な言葉で、毛沢東の著作の多くは沢山の手が入った集団創作だったｐ300」、「隣国の十億の人々が、少なくともある時期に共通の言語場（＝語録）で呼吸をし、育ったｐ301」。
    もう一つの解説は田崎英明により、田崎は津村喬により毛沢東に導かれたと書いているｐ302。毛語録に引用された文章は「語録へと編集される過程でそのコンテクストを失い、支持対象を同定するための手掛かりを失うｐ303」と解説。「先進国知識人にとって、毛沢東が、あるいは、マオイズムがひとつのトラウマであるのは、それが、知識人/大衆という分裂を克服したかに思わせたところがあったから。知識人/大衆という分裂を乗り越える伝達可能性をそこに見たからｐ305」というコメントは興味深いが、本語録に関していえば、少年少女であった紅衛兵が本語録のオリジナルのメッセージ（四人組や文革の意図ではなく）を正しく理解していれば、文革の悲劇は起こらなかったはずであり、真の共産主義思想・社会主義の伝達手段としては失敗しているといってよい（マルクス・エンゲルスら知識人と当時の紅衛兵との思想的分裂は明らか）。
    8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    役に立った
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  • カスタムロボ
    5つ星のうち5.0 人の上に立つ方は一読してみては
    2024年1月9日に日本でレビュー済み
    共産主義の礼賛や資本主義・帝国主義への攻撃的な文章はありますが、そうした思想的な文章についてはここでは触れません。
    毛沢東の言葉というとなんだか触れてはいけないもののような印象を受けるかもしれませんが、フラットな気持ちで読むと含蓄のある言葉の数々に驚かされます。

    特に集団を動かす立場にある人（経営者や組織のリーダー、企業の人事部等）にとっては、刺さる言葉が多いと思います。良くも悪くもあれだけの人を動かしたのだから当然ではありますが。筆者は実際にハッとさせられる点もあり、今後に活かしていきたいと思いました。
    また、人をまとめる力と政策・施策の立案能力は比例するものでないということの証明として読むのも面白いかと思います。
    12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    役に立った
     レポート
  • Amazon カスタマー
    5つ星のうち5.0 共産主義最高！
    2015年12月1日に日本でレビュー済み
    とても美味しくいただきました。
    噛んだ瞬間濃厚な旨味が染み出し、口の中が毛沢東一色になりました。
    25人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    役に立った
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  • Amazonカスタマー
    5つ星のうち5.0 革命家の言葉
    2015年5月21日に日本でレビュー済み
    現在、嫌中ブームの日本であるが、数十億の民をまとめた毛沢東は、革命家としては、超一流！その毛沢東の言葉をまとめた毛沢東語録は、思想の左右、今昔かわらず実践政治学の古典である。
    11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    役に立った
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  • warrior
    5つ星のうち3.0 懐かしくて60年後の再読です
    2023年9月17日に日本でレビュー済み
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    中学生のころ下関の本屋の店頭に赤ビニール表紙の本書が山積みしてあり思わず買ってしまいましたがプロパガンダ満載だったので人前で読むのが恥ずかしかったのです。当時は中国の短波放送でもこの本の内容を叫び続けていて、中国は狂気の時代だったのですね。習近平はこの時代に回帰したいと本気で考えているのでしょうが人民の知的水準も向上した現在、どうなることやら他人事ながら心配になります。
    7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    役に立った
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