【鈴鹿】不正車検を巡る贈収賄事件で、三重県警は5日、加重収賄の疑いで、鈴鹿市三日市三丁目、自動車検査員で自動車整備会社「リトルガレージ」(同市石薬師町)社長田中正樹被告(59)=加重収賄罪などで起訴=を追送検した。県警への取材で分かった。
また、県警は同日、贈賄の疑いで、鈴鹿市稲生塩屋二丁目、自動車販売会社「伊達オート」社長伊達千尋被告(58)=道路運送車両法違反罪などで起訴=を追送検した。
田中被告の送検容疑は5月、伊達被告から依頼されたトラック1台の車検を不正に通した見返りに、現金を受け取った疑い。県警は2人の認否を明らかにしていない。
田中被告は自動車販売修理業の男(56)=贈賄罪などで起訴=から不正車検の見返りに現金1万7千円を受け取ったなどとして起訴され、伊達被告も田中被告らと不正車検に関わったとして起訴されていた。
リトルガレージは国が指定する民間車検場で、自動車検査員の田中被告は「みなし公務員」に当たり、収賄罪の対象となる。