鹿乃つのさんの炎上について、端っこの二次創作オタクの意見〜万博コスを超えて〜
私は漫画を描く二次創作者です。コスはしません。初めて同人誌に出会ったのは高校生の時でした。掲示板やピクシブや薄い本を活用して15年くらい楽しんでます。
結構前に万博コスプレへのお気持ち文章を書きましたが、鹿乃さん(以下鹿さん)が最近また激しく炎上しています。また色々考えることがあったのでまとめていきます。こんなことに時間を割くのは、己の二次創作と向き合うためでもあるので暇つぶし程度に読んでください。ちょっとずつ書いたので、破綻があったらすみません。直すかもです。
鹿さんがもしここに来たら最後まで読んでくれると嬉しいです。立場としては、「鹿さんの人間性は嫌いではないが、考えが全く相容れないし、オタクを守るために(燃やしてる方もですが)少し落ち着いてほしい」です。私とあなたは違う人間なので、あくまで私の言葉を書くだけです。
基本真面目に書いた文章ですが、最後に感情ぶちまけフィーバーを載せたので、時間ない方はそちらだけでも。
問題点の整理
鹿さんには現在もいろんな言葉が投げられています。中には容姿の批判とか絶対しちゃダメなよく分からんものまで出てきました(普通に美人な方だと思う)。万博コスの時点では意見が違う人だな〜、くらいに思っていたのですが、二次創作界隈にまで話が流れてきて、また考えることが増えました。
鹿さんの主張を汲み取りながら、意見を述べたい問題点をまとめていきます。拾いきれなかったらすみません。
・無視するもの
万博コス(やめてほしいが会場側がNGでない)・公式ロゴ等の二次利用(ありえない、議論の余地ない)・原作者への敬意(原作と二次創作を対等とするのは絶対絶対絶対ありえん)・失言と言われているもの(よく知らん)
・考えたい問題点
公でのコスプレの是非・コスプレの快&不快・因習村(と言われてる)の暗黙のルール・日本での二次創作への縛り・そもそもなぜ二次創作を広めたいのか?
以上です。問題点は全て独立させて、論点がずれないように注意しながら自分の意見を書きます。主語をデカくしないよう気をつけます。
ここでは「公の場」「公」はオタクではない一般の方も往来するようなイベント外の場とします。「権利者」「原作」「版元」などは似たようなニュアンスで使っているので、表記揺れぐらいに思ってください。
公でのコスプレの是非
「公園や街中での自由なコスプレが罰せられた判例があるのか。法律にないなら自由にしてもいいだろう。」と鹿さんは何度か主張されています。
私は、公でのコスプレは反対派です。
実際に記憶にある判例はマリ○カートのコスプレくらいでしょうか。衣装の貸し出しなどで金銭が絡んでいたので明確にNGだったと思います。
判例とまで言えませんが、https://w.atwiki.jp/cosjouhou/pages/16.htmlにこれまでの事件がまとめられています。無断ロケで使えなくなった場所もあるようです。
個人のコスプレが明確に裁かれた判例はないと思うのですが、「鹿さんが判例になっては困る」というのが個人の意見です。
イベント外でのコスプレは、「公式イベントであるか否かが分からない」というのもネックだと思います。街中にミッキーがいて、イベントかな?と思って近づいたら非公式コス人間だった、とか、めっちゃ怖いと思うんです。ディズニーに問い合わせたら注意喚起とかされそうです。
今日はコスプレの日だよ!ここはコスプレの場所だよ!と明記されているところであれば、非公式コスの人々がいても、「そういう場所なんだな」で終わります。
若輩者ですが、全ての罰が法律で決まるわけでないと知っています。迷惑をかけて中止、事件が起きて禁止、事故が起きて廃止など、さまざまなことが世の中で起こっています。今あるコミケなどの二次創作イベントは先人が繋いできたものであって、イベントを守るためにもイベント外でマナーを守って、二次創作が規制される判例を作らない姿勢が大事だと思うのです。
コスプレの快&不快
「不快という感情で規制しないで」というような鹿さんの主張があります。
快・不快の問題は、各々の感じ方の問題になります。だからこそ、私は公でのコスプレをやめて欲しいと思っています。
確かに、コスプレ以外でも日常的に快・不快に思う状況は多々あると思います。「電車に変な人がいた」「苦手な犬が散歩していた」とかですかね。
個人的に怖いという印象に残っているのは、「妖怪みたいな人形のコスプレ?に遭遇した」ことです。街中でしたがチビりそうでした。変質者かパフォーマンスかわからなかったので、出来るだけ目を離さないようにその場を離れました。
電車にいる変な人や、誰かのイッヌは生物です。創作者は神です(((キリスト教の考え)))。不快の矢印は変な人、イッヌ、もしくは飼い主に向きます。妖怪みたいな人形コスプレはオリジナルキャラです。創作者は多分着ていた当人で、不快の矢印は着ている当人に向きます。
では、二次創作コスプレを身につけてみます。「うわ、コスプレがいる」という目は、着ている本人を通してキャラにも向けられると思うのです。だれかが著作権をもつキャラのガワを被っているので、ただの通行人とはわけが違います。不快の矢印が、本人だけでなくキャラや作品にも向いてしまう可能性があると思っています。
コスプレ見るの嫌だなですめばいいのですが、「あの作品のオタクやばい」「公式?ちがう?」「会社に問い合わせたほうがいいかな」など思われたら大変というか、オタクが得てきた信頼っぽいものを失う可能性だってあります。いや、最悪オタクの信頼っぽいものなんて失ってもいいのかもしれません。作品に迷惑をかけることこそが、二次創作者が一番やってはいけないことだと考えています。その可能性がある公の場所で、二次創作を披露するなんて考えにも及びません。
街中で同人誌を頒布している人がいたら、全年齢のものでも無配でもヤバいです。そんな思想を広められたら私は困ります。
そんな理由で、作品を愛するものとして、「自分が着ているキャラを不快に思う奴がいても、そいつが悪い!着たいから着て外に出ます!クールジャパンだぜ!」というような姿勢は到底受け入れられないのです。
因習村(と言われている)の暗黙のルール
「ルールを明文化したい、してほしい」というのが鹿さんの主張です。
私は、暗黙のルールが必要で、暗黙であることも意味があると思っています。必要というか、二次創作をする立場の方に守られていないのが、時代の変化を感じる気がします。”因習”と言われるのも嫌です。偉そうにすみません。
確かに二次創作にはさまざまなルールっぽいものがあります。コスプレの界隈では余計に多いのでしょうか。「公の場で人目に触れない」「原作に迷惑をかけない」が絶対であるというのは何となく身に染みています。あれ?確かに文章化されてないね!原作も二次創作も困らない法律を作ろう!というのは、現状難しいというか、無理だと思うのです。そこを壊したいんだ!じゃなくて、壊した先には破滅しかない気がします。
明文化する=法律・条例などを設けると想定して、試しにやってみましょう。
「☺️二次創作オッケーよ♡→無法地帯!権利関係や原作者の蹂躙」もしくは「😤二次創作ダメよ💢→オタク死亡(オリジナル作家が増えて何かは起こるかも)」って感じですかね…。 たとえ「ココでのアレはオッケー!」という限定的なルールだとしても、二次創作を一部でも許す限り、原作が持つ権利が曖昧になってしまうと思います。
原作が困らない法律は二次創作が困るし、二次創作が困らない法律は原作が困ると思うのです。原作が困るような法律はあり得ないので、せめて二次創作側が困る法律も作られないようにコソコソして、見逃してもらっているのが現状ではないでしょうか。
個人の推測ですが、二次創作に関するルールは明文化すると都合が悪いから、してこなかったのだと思います。二次創作は原作の広告にもなるし公認しろ!と言うオタクもいるかもしれません(いるのか???)。実際広告効果はあるかもしれませんが、それを盾に二次創作を認めろというのは、勝手にやって勝手に権利を主張する当たり屋のようなものだと思います。
現状を破壊したいなら、自分が原作を作ってゆるゆるガイドラインをつくって、自分の原作の二次創作を活発にさせるのも良いと思います。東方とかめちゃくちゃ緩くしてくれてます。それか、政治家になって法律を変えるか…。
明確な許諾やガイドラインが出されていない作品を二次利用して公に出すのは、見逃してもらっている人に向かって「ここに!いますよ!二次利用!」と大声で言ってるようなものだと思います。
日本での二次創作の縛り
「日本だからこそ、二次創作を自由にしたい」というような鹿さんの主張がありました。
私は、創作物が多い日本だからこそ、だれが権利をもっているかを明確にして、二次創作はイベントという檻の中で楽しむべきだと考えています。
人がコスプレで自由に歩いている国もあるそうです。楽しそうなので行ってみたいです。著作権に国境はありません。しかし、国内だと「権利者が多く、近い」のが問題だと思っています。
日本で日本の作品の二次創作に関わる限り、公式に類似したグッズは即座に発見され、問題が起きれば国内のニュースに載り、作者が母国語でキャラ名を打てばファンアートは容易に見られてしまいます。配慮しないわけにいきません。
日本の作品に対して、隣国で起きた二次創作事件と、国内で起きた二次創作事件では、後者の方が権利者に見つかりやすいように思います。思うだけです。昔、ポケモンやドラえもんの同人誌で事件が起きて、出版会社と個人での和解がありました。国外でも似たような事件が起きている可能性はありますが、私の知る限り見つかっていません。
自由なコスプレが可能な社会を考えても、私はB○EACHが大好きですが、町中の人がB○EACHコスで歩いていたら流石に怖いです。それを怖くないと思える社会を作りたいのかもしれませんが、日本は同調圧力が強いですから、そこに至るまでに誰かのマイナスな気持ちが拡散されて規制に繋がることも考えられます。どこまでなら爆発しないか?と試すように活動をするのではなく、爆発させないことが大事だと思っています。
仮に自由にコスプレして歩ける社会になったら、めちゃ賑やかだと思います。しかし、公式と非公式の線引きが曖昧になって、より多くの問題が出てくると思います。思うだけです。
日本では日々さまざまな二次創作が生み出され、イベントが行われ、オタクたちが盛り上がっています。しかし、版元、場所、イベント、法律、行政など、どこか1つでもアウトを喰らえばアウトです。
クールジャパン、作品に溢れている国だからこそ、線引きをして知的財産を守る必要があると考えています。スクラップアンドビルドといいますが、現状をスクラップして戻らなかったら困るから、二次創作のオタクは基本コソコソしているのだと思います。
もっと自由に創作したい!と思う人がいるのは分かりますが、他人の作品を利用している立場でどうこう言うことではないと思っています。
そもそもなぜ二次創作を広めたいのか?
以下、お気持ち表明が滲み出てます。
これは鹿さんへの疑問です。そもそもなぜそんなに二次創作を公の場に出したいのでしょうか?オタクの文化を守りたいという様に語っていますが、宗教が違いすぎて、文化を壊そうとしているようにしか見えないのです。
公の場に行かずとも、今のネット時代、人は出会うべくして二次創作に出会うと思っています。
二次創作は、私にとっては、作品やキャラが好きで好きでどうしようもなくて、内圧が高まって高まって行き場がなくなった結果、脳内から手元に出力されるものです。
私は数年前に連載終了した漫画や、もう続編が出ていないゲームの二次創作を続けています。サイトでの閲覧数はとても多いとは言えませんが、妄想話を垂れ流して満足しています。尊いキャラのことを考えて話を完結させると充実感があります。
二次創作は自己満足です。誰かに迷惑をかけてまでやるものではないと思っています。絵を描かない方だと分かりにくいかもですが、創作者にとってのキャラは子供に等しいという感覚があります。大事な子供を借りているのです。仮に原作が二次創作を受け入れている状態であったとしても、二次創作者にはその意識が絶対必要だと、私は信じています。
最後に(お気持ち祭り)
まとめると、「二次創作は他人のフンドシ借りてる自己満足なんだから、国内で自由に活動するなら自分で原作生み出すか、人の作品借りるなら一緒にコソコソしてくれると助かるんだけどな〜」です。以上は全部個人の意見で、お気持ちです。文献もないので強い主張ができません。鹿さんが文献(前例)にならないように祈っています。
鹿さんへのお気持ちを書いて終わります。上記の主張よりも便所の落書きです。
まず、日々とんでもない量のコメントが届いて疲れ果てているかもしれませんので、反対の立場ではありますが、心身を大事にしてほしいです。一度SNSを離れてくれないかなと思っています。一生懸命な人だと思いますが、オタクとしては関わりたくないです。イベントでは出会いたくないです。悪意ではないです。
あなたは多分普通の人です。あなたを中心に有益な議論が行われてるわけではないし、簡単に法律を変えられない一般人で、世界を一から作っていない二次創作者で、革命家でもなんでもありません。人のフンドシを借りて自分が好きなことをしている人間です。私と同じです。お互い、死ぬまでに何か残せるといいですね。
私が初めて同人誌に出会ったのは、アニメイトでした。奥の本棚を見ると、見知った推しキャラが見知らぬ絵柄でアイスを舐めている表紙!?こんなの発売してたっけ!?うっっっす!!??!!??(厚さにしては)たっっっか!!!!!と興奮してよく分からんまま買って帰りました。隠すように持って帰って読んで、冷静になって、著作権が不安になって調べて、同人誌という存在を知りました。(高校生オタクでも著作権に警戒するのに、版権ロゴや文字トレースを二次利用・頒布していた感覚は理解できず、鹿さんをオタクとして信用しづらいです…。)
私たちが今日こうして二次創作に勤しみ、作品やキャラを借りて表現させてもらえるのは、第一に原作者のおかげで、印刷会社のおかげで、SNS会社のおかげで、イベント会社のおかげで、(購入派なら)コスプレ服の会社のおかげで、二次創作を扱ってる店のおかげで、行政や法律や文化のおかげです。これまでいろんな作品を愛して盛り上げてきたオタクのおかげです。ありがとう!
うっひょ〜〜〜〜〜!!!二次創作サイコ〜〜〜〜〜〜!!!!ありがとう!!!もう新刊が滅多に出ないマイナー推しカプの同人誌を古書集めのように収集することを生き甲斐にしています!!ありがとう原作者!ありがとう神絵師!ありがとう印刷会社!ありがとう◯んだらけ!ありがとう駿○屋!奇跡的に新刊をお出ししてくださる神様!!ありがとう!!
お気持ちお気持ち、ああ、お気持ち。
自分は古のオタクです。どんなオタクがいても、自分の周りが平和ならどうでもいいタイプです。
でも、二次創作に関する規制が強まったら私も困るんです。鹿さん一人で何か大きな組織が動くとは考えられませんが、「二次創作はもっと自由に!」とかいう考えが広まったら困るのです。誰かの作品は、他の誰かの自己実現の道具ではないです。
鹿さんは本当にオタクですか。歴が浅いとしても(歴で優劣はつきませんが)、あまりにも考えが相容れません。
容認できないような主張を認めろとか、私と相反する考えを変えろとか言われるのは嫌ですよね。私も同じ気持ちです。今回の炎上はインターネットお気持ち祭りだとも思っていますが、二次創作を公の場に強く出そうとする姿勢はどうしても受け入れられず、醜い文章を書いてしまいました。すみません。因習村と言われようとも、原作に配慮しないオタクは、私は苦手です。私は嫌というだけです。
自分が二次創作を楽しみ続けるために、抗議の意思を持っています。あなたと同じです。多分、ずっと平行線で、仲良くなれませんね。残念です。私はセンシが好きです。
コメント
5長文読んで頂き感謝です。表現は自由でいいと思いますが(捏造など)、表現以外(場所や権利)が自由であったら困るというのが私の意見です。中身は何でもいいですが、イベントでもない街中で同人誌をばら撒かれたら困るということです。
二次創作は、元々ある作品を自由に表現をしている分、権利的自由は縛られるべきと考えます。
自己実現の道具については、鹿さんは何者かになるための手段として二次創作をしているのではと邪推し、快くない表現をしてしまいました。すみません。二次創作を通して結果的に何かが叶うことはあると思いますが、手段にするのを私は好かないという完全なお気持ちです。
矛盾しているつもりはないのですが、上手く伝わらなかったらすみません。
最後まで読んでほしいとお望みだったようなので、なるべく丁寧に反論してみますね。
>鹿さんが判例になっては困る
判断基準なしに叩く因習村に、一つの判例を作れるなら私は万々歳だと思います。しかし、外でコスプレをするとどんな判例が、誰からの訴えで出てくるのでしょうか?そんなものはないと思います
>イベント外でのコスプレは、「公式イベントであるか否かが分からない」
そうですね。では、イベント外のコスプレ…公園、海、全ての場所でのロケ撮影は禁止した方がいいというお考えでしょうか。あれも公式か否か、一般人に判断はつきませんから。…そんなはずはありませんよね。ではあなたの中に矛盾がある以上、論点として不適当です。
>全ての罰が法律で決まるわけでないと知っています
全ての罰は法律で決まります。さらに言えば、法律だけあっても判例がなければ認められない場合があったり、「こういう判例が出てしまうとあれもこれも全部規制になってしまって経済的利益が大きいから、ここは明確にしないでおこう」と裁判所が判断することすらあります。事実、マリカー事件は著作権ではなく不正競争防止法の観点のみで勝訴にいたっています。
>私は公でのコスプレをやめて欲しいと思っています。
憲法の表現の自由以上に、あなたたちのその気持ちが優先されるわけがありません。あなたが受け入れなくても、憲法で保障されています。あなたのその主張は、ただのお気持ちの押し付けです。
>明文化する=法律・条例などを設けると想定して
ここまでのことでも知識不足、推察力不足が否めないのに、あなたの脳内で趣味レーションしても不完全です。実際、あなたの脳内でダメでも、私や政治家の脳内ではある程度実現可能性が見込めてるアイデアが山ほどあります。
(じゃあ教えてくださいという質問は面倒なのでやめてください)
それらしく書いているけど、人の批判をして悪い印象を広める片棒を担いでいるご自覚はありますか?自分と違う考えを「悪だ、バカだ、歴が浅いだ」と思い、ご自身のおっしゃるような「醜い文章」を生成する姿勢、それが世間から揶揄されている「因習村」の正体です。
また、それっぽい丁寧語と過剰なクッション、卑下を織り交ぜているところ含め、因習村らしいなと。見本にしたいくらいです。
人のことをこき下ろすなら、それ相応の覚悟を持ってやってください。
知らない人だけど、なんだろう、ごはんを炊くといいと思います!ほかほかの白米に梅干しなんかを乗せましょう!味噌とかもいいです!ほかほかのごはんはいつでも誰にでも寄り添います。