日本高野連会長「暴力を一切認めない姿勢を求めていきたい」各校不祥事は年1000件以上

広陵の辞退を受け記者会見をする、大会会長で朝日新聞社社長の角田克氏(右)と副会長で高野連会長の宝馨氏=10日午後、兵庫県西宮市(泰道光司撮影)
広陵の辞退を受け記者会見をする、大会会長で朝日新聞社社長の角田克氏(右)と副会長で高野連会長の宝馨氏=10日午後、兵庫県西宮市(泰道光司撮影)

全国高校野球選手権大会に出場していた広陵高(広島)が10日に出場辞退を発表したことを受け、大会副会長を務める日本高野連の宝馨会長が兵庫県西宮市内で取材に応じ、「事態を重く受け止める」としながら、「改めて暴力を一切認めない姿勢を加盟校に求めていきたい」と話した。

日本高野連は各校の不祥事について、各都道府県連盟からの報告書を受けて審査をしているが、報告書は年間1000件以上に上ることもあり、「(審査の方法に)改善の余地はあるのかもしれない。事案があったら徹底的に調べて、報告書を上げてもらうことを望みたい」と話した。

今回はSNSで真偽不明な情報が拡散していることが広陵の出場辞退につながった。大会会長を務める角田克・朝日新聞社社長は「ファクトが何かを把握しないと判断が難しい。(情報拡散の)スピード感に対応できる体制づくりを考えないといけない」と語った。

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