スポニチ

写真拡大

 夏の選手権大会に出場している広陵(広島)の堀正和校長は10日、兵庫県西宮市内で取材対応を行い、同大会の出場を辞退することを明らかにした。

 会見に臨んだ校長は「各方面の皆様に多大なご迷惑ご心配をおかけしましたことを深くお詫びします。先ほど大会本部に申し入れご了承いただきました。各方面の皆様に多大なご迷惑ご心配をおかけしましたことを深くお詫びします」と深々と頭を下げた。

 続けて「複数の情報がSNSに、とりあげられています。重く受け止め、辞退するととももに、指導体制を抜本的に変えていく」とし「今後は再発防止に全力で力を注ぐ」と話した。新しい事実については「発覚していない」としたうえで「第三者委員会に協力していく。現在、SNSで配信されている内容は事実と異なる内容が見受けられる」と強調。「誠に遺憾で忸怩(じくじ)たる思い」と胸中を明かした。

 なお堀校長は広島県高野連の副会長を辞任することも明らかにした。

 前日9日に中井哲之監督が広島に戻り、理事会に出席。出場を継続することの難しさを直接、伝えたという。理事会での決定を受け、保護者会を経て、この日朝に関西滞在中だったナインは広島へとバスで戻った。校長は辞退理由について「生徒、保護者会、地域の方、全校生徒を守ることが最優先ということで決定しました」と説明した。

 同校は今年1月に複数の野球部員がそれぞれ個別に下級生の部員に暴力を行う不適切な行為をしたとして日本高野連から3月に厳重注意を受けていた。

 7日には旭川志峯(北北海道)との1回戦に出場し、3―1の逆転勝ちで初戦を突破。2回戦は14日の第4試合で津田学園(三重)と対戦する予定だった。

 日本高野連は5日、3月に審議して厳重注意措置とした事案があったと発表。部内で暴力があったとする投稿が交流サイト(SNS)で拡散し、一部で報じられていた。注意・厳重注意は学生野球憲章に基づく規則で原則として非公表となっており、情報の広がりを受けての対応だった。

 翌6日には同事案について「全国高校野球選手権大会出場の判断に変更はない」と日本高野連が発表。同校は1月に寮内で暴力行為があったことを認め、被害生徒に謝罪する文書を発表。4人の2年生が1人の1年生の部屋を個別に訪れ胸を叩くなどの行為があった。事実関係を聴取し「直ちに広島県高野連を通じて日本高野連に報告」したとした。SNSで拡散する情報について関係者に聴取した結果、新たな事実は確認できなかったとした。

 翌7日には高野連が別事案を訴える元部員からの情報提供があったと発表。同校は「元部員の保護者からの要望を受け、第三者委員会を設置し、現在調査中」としており、高野連も第三者委員会の調査結果を受けた学校の報告を待って対応を検討する方針としていた。