何も言わないでそばにいて。
東京在住の女性C様から「会いたい」とご連絡をいただいた。初対面だったが、お会いした瞬間に「みんなが欲しいものは持っているけれど、自分が欲しいものは持っていないのかな」と思った。その理由や背景はわからない。カフェに入って、席に座った。C様は「坂爪さんはおはなを配っていますよね。何かをしてあげたい気持ちがあるのですか?」と言った。私は「したいとは思うけれど、してあげたいとは思わない。C様は何かをしてあげたいと思うのですか?」と、質問をした。
C様は「よかれと思ってやったことが周囲を窮屈にさせることがあり、昔の自分ならわがままだと思うことをやったらみんなも自由にのびのびと生きるようになった。何かを『してあげる』って偽善なんだなと思った」と言った。私は「それなのに、私には『してあげる』って聞くのですか?」と聞いた。この言葉がC様のスイッチを押したみたいで、C様は涙を流した。そして「それを言ってもらうために坂爪さんに連絡をしたのだと思います」と言って、最近の自分の心境を吐露した。
C様は言った。知り合いや友達から「Cは恵まれてるよね」と言われるし、自分でも恵まれていると思う。だけど、自分の中にも闇の部分はある。闇の部分を見てくれて、それでも一緒にいてくれる人といたかったのだと思う。明るく元気であっけらかんとして、毎日楽しく過ごしているのも自分だけど、それだけじゃない自分もいる。幼少期から大変な日々を過ごして、生きているだけでも奇跡だと思うから、それを何かに活かさなくちゃと思う。だけど、一番心が落ち着くのは一人きりになれた時で、人には「そのままでいいよ」とか言うくせに、自分が一番できていなかった。C様は、そのようなことを言いながら、涙を流した。
私は何も言わなかった。死にたいと言う人を目の前にした時、死ぬなとか死ねとか思わないし、言わない。ただ、死にたいんですねと思う。思うだけで、言わない。ただ、一緒にいる。C様は「何も言わないでいてくれることに癒される。何も言わないでいてくれるから、自分の鏡になってもらえるのだと思います」と言った。しばらく沈黙が続いた後、私は「C様に最初にお会いした時に、みんなが欲しいものは持っているけれど、自分が欲しいものは持っていないように見えた」と言った。その言葉を聞いて、C様は泣いた。涙を流しながら「わからないけどわかります」と言った。
わからないけどわかります。だって、涙が出るんだもん。そう言って、C様は泣いた。外側を取り繕っても、内側が満ちていなければ、さみしい。C様は「自由に楽しそうにあっけらかんに生きているけれど、それだけじゃない部分を見てもらえたことが嬉しい」と言った。みんなが欲しがるものを持っていても、自分が欲しいものを持っていなければ、さみしい。好きなことをやることや、やりたいことをやることは、元気にもなるし、活力にもなる。ただ、願望とは異なる、精神的な渇望があるのだと思う。「好き」とか「楽しい」だけではない「嬉しさ」が、涙と一緒に流れる。眼差しを与えられたさみしさが、温もりになる。見つけてもらうことを待っていた自分が、見つけてもらえた瞬間に溢れ出す嬉しさが、涙だと思う。
おおまかな予定
8月10日(日)静岡県熱海市界隈
以降、FREE!(呼ばれた場所に行きます)
連絡先・坂爪圭吾
LINE ID ibaya
keigosakatsume@gmail.com
SCHEDULE https://tinyurl.com/2y6ch66z
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ばっちこい人類!!うおおおおおおおおお!!


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