豪政府、26年の外国人留学生の受入れ枠拡大
オーストラリアの労働党政権はこのほど、2026年の外国人留学生の受け入れ枠を29万5,000人に増やす計画を明らかにした。学生寮を整備し、東南アジア諸国との連携を強化する大学は、受け入れ枠の拡大を申請することが可能という。5日付地元各紙が伝えた。
クレア教育相は、留学業界に「安定と確実性」をもたらすため、受け入れ枠を現在よりも2万5,000人増やすと述べた。労働党政権はこれまで外国人留学生の受け入れを制限する政策を進めてきており、受け入れ数の上限を設定する法案は上院議会で野党保守連合(自由党・国民党)によって否決されたものの、実質的に27万人の上限が設定されていた。
また、来年からは、高校を卒業後に直接オーストラリアの公立大学に進学する留学生や、TAFE(職業訓練校)などの承認された進学ルートを経由する留学生は、29万5,000人の受け入れ枠の対象外になるという。
ただ、専門家らは、今年の海外からの留学申請者は受け入れ枠の上限である27万人を下回る可能性が高いと指摘する。24/25年度の海外からの学生ビザ(査証)申請件数は25万7,276件で、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)以前の2年間の水準を下回っており、内務省によれば、実際に学生ビザが付与されたのは23万4,040人だった。
これらのデータは、23年末に外国人留学生の受け入れ枠を削減する政策が導入されたにもかかわらず、国内の大学はほとんど影響を受けていないことを示している。