おじさん店員の悲鳴が
「ええっ。冷凍食品が冷蔵庫に入ってる!」
ナニ?!
「あれっ?古い新聞が出たまんまだ。むしろ今朝の新聞は
売り場に出てないよ!」
は?え?
そして私も気がついた。
タバコの棚もスカスカ。
お弁当用のご飯も炊いてないし、朝の廃棄チェックもされてなかった⋯。
どうりで掃除する時間がたっぷりとれた訳だわ。
おじさん店員がキムタクになって、店内で叫びまくってる。
「ちょっ!まいさーーん!」
どうやらまだ新人すぎて、
やるべき仕事を覚えてなかったみたい。
売り物じゃないものを売り場に並べてあったり。
あれこれ発見して片づけるのに大さわぎになった。
「俺があの子に、キツく言ってやろうか?」
おじさん店員はもう叱る気マンマン。でもちょっと待って。
「彼女は慣れてないのに、オーナーに1人夜勤に放りこまれたんだから仕方ないわよ。
それより、そんな状態にした
オーナーと店長が悪いんだから、叱るならそっちじゃね?」
私はそう言って、おじさん店員を止めた。
「後で私からオーナーに小言を言うから、彼女を責めないであげて。それよりさ、
彼女だけじゃなくて
皆がまちがわないですむようなやり方を考えましょ 」
そう提案したらおじさん店員も
「うん、それもそうだな。
今後にも関わるし」
だから今、外国人や学生バイトが間違わずにやりやすい
店内に変えている。
ラベルを貼ったり、注意喚起のPOPを作ったり。
( 彼女達が読めるように、
彼女達の言葉で注意書きを
書いてもらってる )
おかげでなんか、
ある意味充実してます。
私、ガンバるわ。