因習村は、ずっとここにあった1
「因習村」などと揶揄するな!みたいなことを最近よく言われるけど、揶揄でもなんでもなくあそこは本当にひどい人の集まりなのを知ってほしい。
あのキラキラの裏には、信じられないくらい稚拙で、陰湿で、くだらない、でも少し知恵をつけた小学5年生みたいなのが蔓延っている。
見た目は大人のようだから騙されて近づくと、読解力も言語化能力も感情処理能力もおぼつかないものが出てくるんだから、さながら妖怪、魑魅魍魎だろう。
私も、コスプレ始めるまでこんなに酷い集団がいるなんて思わなかった。
コスプレ界隈に30年いる某氏に「鹿乃さんはドタキャンしないし、それどころか時間も守る。それだけでもうコスプレイヤーの中でかなり信用できるよ」と言われたことがある。
約束をドタキャンせず待ち合わせ時間に現れただけで、ほっと信用できる。そのくらい、信じられないようなものすごい人たちがいるのだ。
妖怪じゃない方のコスプレイヤーにそれを話すと、百発百中「ああ、ね、だから私併せ撮影とか基本断るもん」と言う。
こちらの自己努力じゃどうにもならない。関わらないことがもっとも良い自衛なんですもの。
コスプレイヤーを知らない方にもその酷さを伝えるため、万博の前に起きたある騒動のことを話そうと思う。
因習村は、表面化していないだけでずっとあった。ずっとまともな人が苦しめられてきた。たくさんの人が、妖怪に嫌気がさしてコスプレをやめてきた。
これは騒動の直後書いたもの。少し前の文章だけどそのまま載せようと思う。
一応言っておきますが、全員が酷いわけでは絶対にありません。ちゃんとしている人も一部います。ごく一部ですが。そういう人まで悪く見られそうで、一緒に語るのは本当に申し訳ないと思っています。そういう人は、ちゃんとした人がちゃんと見ていれば、ちゃんとした人ってわかると思うので、よく見て判断するようにしてください。絶対。
それから、私なりのそういう酷い人を避ける方法も下記ページに書ければと思っています。絶望せず、そこまで合わせてご覧いただけたら。
※上記ページ公開後、リンクが有効になります。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
あの日の話
「これ全部嘘だなんて、誰も信じないっすよ」
と、ジムのマッチョトレーナーに言われた。
「僕は鹿さんのこと知ってるから話聞けるけど、SNSで普通にこれ流れてきたら絶対『この鹿って人、自分に都合よく書いてんな、言い訳がましいな』って思いますもん。」
それでダムは決壊してしまった。そうだよ、だから1ヶ月間私は孤独になやんでるんだよ。
SNSでフォロワーに思いを漏らしたりしたけど、音声を聞いて、全容を知った人間じゃないと絶対私に寄り添うことなんてできないってわかった。
すべての情報が揃わないと、絶対に真相なんてわからないと思う。
断片的な情報を集めれば真相に…ってよくあるけど、私から発せられた情報以外大体嘘なんだもの、集めたって嘘しかできあがらない。
だってこの話、出てくる人物全員嘘つきなんだよ。全員自分の身かわいさに嘘ついて保身してるんだよ。私以外全員だよ。そんなのライアーゲームでしか見たことねーよ。
時々とんでもない、オリジナリティあふれる視点で語る人いるじゃない?でも自分の中では事実だと本気で信じ込んでる人。どちらかと言えば、ここに登場する彼らは、嘘つきというよりはそれなんだと思う。
まあ、便宜上ここでは嘘つきと呼ぼうと思う。彼らを庇ったり、良く言う義理はないもの。
そんな嘘つきたちの話をしようと思う。
1人目の嘘つき:Q
これが発端の人間。クリスマスの日、こいつは私に関する嘘の情報をXに投稿してばら撒いた。
そんな内容だ。掲載許可した/無許可掲載されたと並んでいる時点でおかしいのがわかるだろう。
彼とは1年来の付き合いがあり、ツーショットなどいつでも撮れるのに、行列の中撮影する理由はない。列を抜かしてなんてもってのほかだ。
無断でスリーショット列にしたなんてのも、事実無根だ。Q自身も後にそれを認め、「お客様ファーストなので、お客様から要望があったからスリーショットにしたが、自分は嫌だった。そういう流れになるよう仕向けられた」などと述べている。
(仕向けられたってなんだよ。すべてはお前の選択でお前の責任だよ。私は寒いから解散しようと言ったのに、2時間も粘ったのはお前だろうよ。)
この人との付き合いは1年ほどになるが、1度もトラブルはなかった。
3回ほど食事をしたが、全て彼の馴染みのカメラマンが同席している。「鹿乃さんはなにも失礼なことをしていないし、Qが怒っている様子もなかった」とのお墨つきだ。
それなのに、なぜ突然そんな、私を貶めるようなことをしたのか。DMはもちろんLINEも知っていて連絡はとれるし、仲介してくれるようなカメラマンの友人だっている。
それなのに彼はイベントの2日後、全世界に向けて突然「鹿乃さんは最低です!!!」と叫んだ。
その原因は、「イベントの時、この人の隣で私ばかり歓声を浴びてしまったから」だと思う。
写真を撮りにきてくれたのは大体女性だったので、同性である私は距離感近く撮影できた。手を繋いでいいですかとか、肩に手を置いてもらっていいですかとか、そういう要望を度々いただいた。Qはもちろんそうはいかず、そういう事情も相まって私ばかり「キャー!」という声をもらってしまったので。
「ただの嫉妬で?」と驚くでしょう。私のもっと原因があるのではと疑う人もいるでしょう。でもコスプレ界隈ってそんなところです。コスプレを趣味でやっている人って、そういう信じられないような人が本当に多い。
これはQの話ではないが、自分で人の財布を盗んでおきながら「〇〇ちゃんがあなたのバッグを漁っていたよ…?大丈夫?」と真顔で言える人間が蔓延るのがこの界隈だ。
彼の行動の原因として私を納得させるのに、嫉妬以上のものは必要なかった。
実際イベント中も、最初は撮影後は笑顔で「僕のSNSも見てやってください」と宣伝していたのに、途中から聞かれても「あ、僕のはいいんで」と目を逸らすようになっていた。
「不貞腐れるなよ、ダサいな」と思った。
ただ拗ねさせても面倒なので、やれるだけのフォローはした。Qとだけ撮影したいという人がいればもちろん横に捌けた。
そもそも私のマネージャーに「並んでいる子全員に誰と撮りたいか確認しておいて」と指示もした。「ついでにQのSNSも誘導しておいて」とも。
鼻をかむのを口実にその場から度々離れるようにして、彼とだけ写真を撮りたいと言いやすい環境を何度も作ったりもした。
でも毎回すぐに、後ろから「おーい〇〇〜!」とQに呼ばれて撮影に戻っていった。
お客様ファーストだからね。嫌だったのに、お客さんが私を呼ぶから我慢してたんだね。そうかい。
2人目の嘘つき:事務所
Qはあの投稿の中で、別のイベントBの時のことにも触れていた。
「鹿乃はイベントBで派遣スタッフをやっていたが、
・他の女性スタッフとトラブルを起こしたり、
・就業時間中に頻繁にSNS投稿したり、
・客と写真撮影をしていた。
あの時も叱責されたのに反省してないので、今回も言っても無駄だと思った」という主旨だ。
その派遣事務所にはQも登録していて、よく仕事をもらっているようだった。しかしイベントBでは、彼は働いていなかった。
スタッフではない彼がなぜ中のことを知っているのか。誰が話したのかはおおよそ検討がつくが、それはともかくとして。
(ちなみに彼は内部情報は風の噂で聞いたと述べている。一言一句そう言っていた。だとすれば情報漏洩元を突き止めねばならないが、その必要はないと事務所は言い切った)
最初は「本件には関与できない」とした事務所だったが、Qの投稿がイベントBの名前と一緒に拡散されたおかげで、イベントB側から事務所へお叱りがあったらしい。慌てて話し合いがしたいとの連絡があり、社長含む幹部と面談をした。
その中で、以下のことが確認できた。
・鹿乃さんへの叱責の事実はない
・確かに女性スタッフPとの仲裁はしたが、あれはトラブルとは認識していない。運営ルールの認識違いがスタッフ同士であっただけ
・客との撮影対応も、コスプレの良さを広める業務の一環。求められたら応じるように周知していた。
・SNSについては、就業時間中の投稿は1件しかなく、その1件も休憩中の風景を休憩中にあげたものと言える
つまり、全面的に私を肯定するものだった。
その後、Q+私+派遣事務所の三者で面談が行われた。
そのあたりから、雲行きの怪しさを感じ始めた。事務所社長は「この話、悪者はいないと思うんだよね。ただのボタンの掛け違いというか」と言った。
名誉毀損罪に抵触しそうな行いをし、しかも情報漏洩まで起こしているのに、悪者はいない、と。そうか。
さらにその後、私と派遣事務所で再度面談をした時、先日の肯定はまるっと撤回された。
「あなたにクレームが入っていた」
「注意もした」
「あなたが聞いてなかっただけでは」
と。
さらに事務所の幹部は私に言った。
「あなたがQを訴えたことを苦に、Qが命を絶ったりしたらどう責任をとるんですか?」
幹部陣の多くは元コスプレイヤーらしいことがわかり、自分の中でいろいろと腑に落ちた。
この手のひら返しの理由だが、これまた私は何の覚えもない。
ただし情報漏洩元の調査を進めた結果、事務所にとっても大事な「あの人」が出所だとわかったんだとしたら。
それをもみ消すために、手のひらを返したんだとしたら。
……憶測だ。しかし、これで全ての説明がつくんだよな。
3人目の嘘つき:女性スタッフP
Qが投稿した「イベントBで鹿乃がトラブルを起こした相手」とされているのが、女性スタッフPだ。
その女性と会うのは二度目だった。偶然同じ配置になって、「おお!」「久しぶりだね」「よろしくね」と喜んだ。
私を年下だと思ったようで、彼女は私の面倒をよく見てくれた。
彼女はコンカフェの店長経験があるらしい。もともと面倒を見るのが好きなタイプなんだろう。年下だと勘違いされても困ることはないので、そのまま後輩らしくふるまうことにした。(よくあることなので慣れていた)
しかし彼女は、あまり器用ではないようだった。
客への質問に答えたはずが、逆に混乱を深めてしまうような場面を何度も見かけた。
何度目かのその時、今にも怒りそうな客を見て、私はつい補足をいれてしまった。
「あ、あのー…Pさん、もしかしてお客様がおっしゃりたいのは、〇〇っていうこと……かもで、あ、違ったらすみませんほんと」
「そう、そうだよ」と客は言う。その瞬間から、客はもう私の目しか見なくなった。
……仕事をしていると、こういう場面に本当によく出くわす。こういう時に「ああ、ありがとう、助かった」と言える人間は実は少数で、大概は自分の仕事を邪魔されたとか、プライドを傷つけられたとかでキレるものだ。
慎重に遠回しに声をかけるよう心がけたが、彼女はやはり後者のようで、むっとしてどこかへ消えてしまった。
「ああ、気を悪くしないといいな」と思った。
また彼女は、明らかに間違ったフローで客対応をしていた。ただ明確な手順書がなく、間違っていることを示すソースがない。
「あっこれってもしかして……こうした方がよかったりしますかね?違ったらすみません;」という私の遠回しな指摘を、彼女は聞いてくれなかった。
一から説明して、彼女の行動の矛盾と起きうるトラブルについて説明してもよかったが、これ以上言っても間違いなくプライドを傷つけるだけなので黙った。時給1000いくらのバイト代に、そのケア代は含まれていないもの。
上司に相談しようと探したが、多忙すぎて捕まらなかった。仕方なく、彼女が休憩中の時にだけ、私の思う通りの案内をすることにした。案の定、その後想像通りのトラブルが頻発した。
翌朝、様子を見にきた上司は「なんでこんなやり方してるの!?」と、今日から業務に加わった子に説教しかけていた。泣きそうになるその子を見かねて、「Pさんが彼女にこう教えたんです」と割って入った。ついでに昨日のことを相談した。
話を聞いたリーダーは、女性スタッフPに話をしに行ったあと、各部署1台渡されるレシーバーを私に手渡した。「いいよ、あなたが持っちゃって」と。
「あの子がリーダーなのにいいんですか」と聞くと、「いい、いい。だって昨日みたいに報告せず独断で動かれても困るし」と言われた。
その後Pに、笑顔で話しかけられた。
「あ、レシーバー、私持つよっ?昨日帰ってから組織図みたらさ、一応リーダーみたいな感じで私書かれちゃってて!ま、別にいいんだけどね、全然気づかなかったよ〜」
その時の気まずさったら。説明しておいてよ上司。
あとは想像の通り。
その日の夜、数人のスタッフが残る中、彼女は泣き出したらしい。「鹿乃がなんとかかんとか」と。周りのスタッフは「ひどーい」と言う。
運悪く、あの上司はその場にはいなかった。
翌日、私だけこっそり配置転換された。
そしてQはなぜか、一部の人しか知らないではずのその時のことも知っていた。
あの夜SNSにあがっていた、Pを含む数人の女性が集まったセルフィーを見返して、「ああ、これの人はQの……そうか」と1人で納得した。
続きはこちら。(近日中に公開予定です。公開後からリンクが有効になります)
コメント