INSTANT KARMA

We All Shine On

一読者の弁: 私小説作家 西村賢太私論

一読者の弁: 私小説作家 西村賢太私論

kindle出版しました。kindle unlimited で無料で読めます。

世世森和人(よよもりかずと)というのは小学生の時から使っている変名で、特に深い意味はありません。

以下にまえがきと目次を転載します。

 

まえがき

  

 自分のブログのうち、西村賢太について書いた記事がけっこうな分量になったのでまとめてみようという気分になったのは、西村賢太の三回目の命日(二〇二五年二月五日)が過ぎた頃だった。思いついたはいいが、いざ作るとなると、根が面倒なことが嫌いにできてる性分のため、延び延びになっていた。

 西村賢太に深い思い入れを持つ読者が沢山いることは知っている。そういう読者の方々には読んで欲しいという気持ちと、おっかないので読まないでほしいという気持ちが混在していることは認めざるを得ない。ここに収めた文章はあくまでも自分なりの時々の雑感に過ぎず、偉そうに評論などと呼べるものではない。

 再構成してまとまった形にする力量もないので、基本的にブログに書いたものをそのままの順番で掲載しているが、資料的なものや企画的なものは最後に回した。加筆修正は最小限に留め、書いた後に新事実が明らかになった部分についても、研究書ではないのでそのままにしてある。書籍化するにあたり、新たに「西村賢太ドストエフスキー」という文章を加えた。

 もし西村賢太が生きていたら、とても本人にこの冊子を差し出す勇気なんてない。知られたとしたら甚だ迷惑に思われ、危ない火の粉と見なされて振り払われるだけであろう。異常者視され即弁護士に相談されて民事司法沙汰にされても文句は言えない。こんなものは作家が故人となっていればこそ可能な、西村賢太ファンの末端にいるゴキブリじみた五流の一読者が完全な自己満足のために試みた不遜な戯言にすぎないことは自覚している。

 さらに言い訳を重ねるようで見苦しいが、後半の年譜や著作一覧などの資料編については、素人が限られたソースに基づいて作成したものなので、正確性の保証は致しかねる。

 完全な記録は将来刊行されるであろう研究書や全集の記載を待ちたい。

 この書籍を謹んで偉大なる一私小説書きの霊前に捧げる。 

 

目次

まえがき

西村賢太私小説との出会い 二〇二一年四月一日

私小説書き逝く 二〇二二年二月六日

西村賢太という作家 二〇二二年二月七日

哀悼 西村賢太 二〇二二年二月八日

さようなら 二〇二二年二月一〇日

雨滴は続く(Raindrops fallin) 二〇二二年三月九日 

結句、西村賢太 二〇二二年五月一四日

文学とは縋りつくもの 二〇二二年五月一四日

日乗鬼語 二〇二二年五月一五日

藤澤つる(賢太か鶴か)二〇二二年五月二二日

『雨滴は続く』二〇二二年五月二三日

Raindrops keep fallin' 二〇二二年五月二八日

祀り 二〇二二年五月三〇日

映画・苦役列車 二〇二二年五月三一日

日乗 二〇二二年六月四日

自滅覚悟の一踊り 二〇二二年六月五日 

「親愛なる西村さんへ」 二〇二二年六月七日

西村賢太の(芥川賞以後の)〈女地獄〉について 二〇二二年六月八日

西村賢太の〈女地獄〉(その二) 二〇二二年六月一〇日

私小説家―自力型と他力型 二〇二二年六月一一日

追悼・西村賢太 二〇二二年六月一二日

私のいない世界には私はいない 二〇二二年六月一三日

追悼・西村賢太(続) 二〇二二年六月一四日

英光との出会い 二〇二二年六月一五日

女地獄(その三) 二〇二二年六月二〇日

女地獄(その四) 二〇二二年六月二二日

誰もいない文学館 二〇二二年六月二三日

本籍に関する考察 二〇二二年六月二四日

スタイリスト 二〇二二年六月二六日

葛山久子 二〇二二年六月二七日

慊い 二〇二二年六月二八日

室戸岬へ」と「野狐忌」 二〇二二年六月三〇日

室戸岬へ」 二〇二二年七月一日

室戸岬へ」(その二) 二〇二二年七月二日

室戸岬へ」(その三) 二〇二二年七月三日

「野狐忌」 二〇二二年七月四日

「野狐忌」(その二) 二〇二二年七月五日

なぜ藤澤清造なのか? 二〇二二年七月六日

写真 二〇二二年七月七日

お別れの会 二〇二二年七月一一日

西村賢太小説のドライブ感 二〇二二年七月一八日

芥川賞西村賢太 二〇二二年七月二〇日

西村賢太追悼文集 二〇二二年七月二二日

石原慎太郎西村賢太 二〇二二年八月五日

西村文学はポリコレ的にアウトか? 二〇二二年八月一一日

「言い換え」の深層心理 二〇二二年一一月二七日

『蝙蝠か燕か』 二〇二三年二月五日

西村文学と音楽 二〇二三年二月八日

西村文学と漫画 二〇二三年二月九日

つげ義春藤澤清造西村賢太 二〇二三年二月一九日

原作者・西村賢太 二〇二四年二月五日

けんけん 二〇二四年五月二五日

文フリで西村賢太 二〇二四年一二月一日

西村賢太ドストエフスキー 二〇二五年四月

 

資料編

北町貫多小説の時系列あらすじ

西村賢太小説作品(発表順)

西村賢太著書一覧(年代順)

西村賢太年譜(「日乗」以前)

北町貫多 甘ったれ迷言集