「許可取ってこい」宮古島の陸自トップ、市民を恫喝 許可は不要、陸自側も申請なく使用 沖縄
【宮古島】陸上自衛隊宮古島駐屯地のトップで、宮古警備隊長の比嘉隼人司令(1等陸佐)が6日、同駐屯地が実施した訓練に対し、抗議活動をしていた市民に「許可を取ってからやって下さい。やめろ」などと恫喝(どうかつ)的な態度で詰め寄っていたことが8日、分かった。 【動画】怒気はらみ「許可を取ってこい」
現場は伊良部大橋の伊良部島側にある「いらぶ大橋海の駅」の駐車場。比嘉司令は敷地の使用許可を確認したとみられ、「われわれは許可を取っている」と発言したが、駐車場を所有、管理する県によると、同駐屯地から使用許可申請は出されていない。同駐屯地は本紙の取材に「詳細について確認中」としている。 市民団体「ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会」が比嘉司令の言動を撮影していた。同連絡会は9日、駐屯地を訪れ、謝罪を求めて抗議するとしている。 動画では怒気をはらんだ強い口調で「われわれは許可を取っている。やるんだったら許可を取ってこい」と比嘉司令が述べる様子が確認できる。同連絡会のメンバーが「市民の利用に許可が必要か。取っていない」と返答すると、「だったら取れ早く、取ってこい」などと、命令口調で現場からの退去を求めた。 訓練は5日夜から6日朝にかけ第15旅団の新人隊員16人が参加した徒歩防災訓練で、伊良部島と下地島の公道を約35キロにわたって歩いた。同連絡会のメンバー2人が、訓練を撮影しようと「海の駅」駐車場にいたところ、隊員らが休憩のため現場に到着した。
動画を撮影した市民によると、「拡声器で激しく抗議したわけではない。きれいな朝日に迷彩服は似合わないと語りかけたら、司令が飛んできた」と当時を振り返った。「体を鍛えた自衛官が自分の意に添わないからと恫喝、威嚇するような態度を取ったことに自衛隊の本質を垣間見た」と話した。 県宮古土木事務所によると、今回の訓練で同駐屯地からの使用許可申請は、口頭でも文書でも出されていなかった。ステージなどの工作物設置や大人数の集会など、通行の妨げになる場合を除き、特に使用許可の申請は必要ないとしている。 「海の駅」の売店やレストランが入る建物は宮古島市が所有、管理しており、市観光商工課にも同駐屯地からの使用許可申請は無かったという。
The Ryukyu Shimpo Co., Ltd