両首脳は16日、G7サミット=主要7か国首脳会議が開かれているカナダ西部のカナナスキスで会談し、トランプ政権の関税措置をめぐる貿易協定の文書に正式に署名しました。
両国は5月、交渉の結果、トランプ政権の関税措置をめぐり合意に達し、協定にはイギリス市場の開放やアメリカ製品に対する非関税障壁の撤廃などが盛り込まれています。
また自動車を対象にした25%の追加関税措置をめぐってイギリスで生産された自動車については、年間10万台まで、既存の関税と合わせて10%に引き下げるとしています。
トランプ大統領は16日、記者団に対し、「両国にとって公平な協定でアメリカには多くの雇用と収入を生み出す」と意義を強調しました。
協定は鉄鋼とアルミニウムについてイギリスで生産された製品は、一定の量まで関税を0%もしくは低い水準に引き下げる「関税割当」と呼ばれる制度を導入するとしていますが、具体的な内容は盛り込まれず、AP通信は今後も協議が続くことになると伝えています。
米英首脳 関税措置めぐる貿易協定の文書に正式署名
アメリカのトランプ大統領とイギリスのスターマー首相は訪問先のカナダで、トランプ政権の関税措置をめぐる貿易協定の文書に正式に署名しました。