米航空宇宙局(NASA)によると、爆発事故後に地球に帰還した宇宙船アポロ13号の船長を務めたジェームズ・ラベルさんが7日、中西部イリノイ州で死去した。97歳。死因は明らかになっていない。
1928年、オハイオ州クリーブランド生まれ。62年、NASAの飛行士に選抜された。68年にアポロ8号に乗り、月を周回飛行した最初の飛行士に。70年に打ち上げられたアポロ13号では船長を務めた。月へ向かう途中、宇宙船の酸素タンクで爆発が発生し、月面着陸の予定を変更。ラベルさんら3人は残った水や酸素を使って無事地球に生還した。
アポロ13号の帰還は、奇跡の生還として95年に「アポロ13」として映画化され、ラベルさん役をトム・ハンクスさんが演じて大ヒットした。(共同)