高校生に性的暴行か 警察官と元住職初公判 弁護側が無罪主張

県内の女子高校生に性的暴行をした罪に問われている警察官と元住職の初公判が行われ、弁護側は「同意しない意思を示すのが困難な状況だった事実はない」などとして無罪を主張しました。

青森県警察本部警備部機動隊の警部補、佐々木淳被告(53)とむつ市の元住職水野良章被告(46)は去年11月、女子高校生に対し県内のレンタルルームで性的暴行をした罪に問われています。

7日青森地方裁判所で開かれた初公判で、佐々木被告は「被害者との行為については同意があったと考えている」と述べ、水野被告も「被害者が拒否できなかった状況だとは思っていない」などと述べて、起訴された内容の一部を否認しました。

続いて検察は冒頭陳述で、「被害者は水野被告とレンタルルームの1室にいた際佐々木被告が突然、偶然を装って入ってきて想定していなかった事態に恐怖を感じた。被害者が同意しない意思を示すのが難しい状態で2人は性的暴行を加えた」と指摘しました。

これに対し2人の弁護人はいずれも「被害者に恐怖を与えてはおらず同意しない意思を示すのが困難な状況だった事実はない」などとして無罪を主張しました。

水野被告は同じ女子高校生に対する児童ポルノ法違反の罪でも起訴されていて、来月3日に行われる次回以降の裁判で審理される予定です。

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