奈良教育大付属小教諭3人の出向無効確認訴訟、和解が成立
人事異動で教職員らの希望など考慮を約束
奈良教育大学付属小学校(奈良市)に在籍していた女性教諭3人が、同市立小学校に出向を命じられたのは労働契約法や教育基本法に反するとして、奈良国立大学機構に対し、出向命令が無効であることの確認を求めた訴訟は、7日、奈良地裁(和田健裁判長)で和解が成立した。被告の同機構が、出向について十分な準備期間がなく情報提供に不正確な部分があったことや、出向を機に原告らが多大な精神的苦痛を受けて体調を崩したことを考慮し、今後の人事異動について教職員らの希望や健康状態を考慮すると約束した。