たくましい体と垂れた耳、「魔法の嗅覚」と称される探知能力を持つ1匹のブラッドハウンド犬が殺害された事件に、イタリア人が激怒している。手口は大量の釘を仕込んだエサを食べさせ、内出血で殺すというもの。捜索活動の功績から記念撮影をしたこともあるメローニ首相は自身のX(旧ツイッター)で「卑劣、卑怯、受け入れることはできない」と怒りを表明。当局が捜査を進めている。
欧米メディアによると、殺されたのは7歳のブラッドハウンド犬、ブルーノ。災害などの捜索活動で嗅覚を生かし、これまでに9人の発見に貢献したという。今月4日、イタリア南部プーリア州タラントにある小屋でブルーノが死亡しているのを、トレーナーのアルカンジェロ・カレッサ氏が見つけた。
イタリア人の逆鱗に触れたのはその手口。ブルーノに投げ入れられたソーセージなどのエサには大量の釘が仕込まれていた。飲み込んだブルーノは食道などが引き裂かれて死亡したという。カレッサ氏は犯人に向け、フェイスブックに「あなたが彼を殺した。彼を何時間も苦しませた」とメッセージを投稿。「ブルーノ、君は人間を助けるために生涯をかけて戦った。そして同じ人間が君にこんなことをした」とパートナーの死を悼んだ。
カレッサ氏は動物救助団体を運営。賭け事として闘犬に従事させられている犬を救助する活動を行っており、ブルーノが殺される数週間前から脅迫を受けていたという。当局は反社会的組織などによる復讐の可能性も視野に捜査を進めている。
イタリアでは動物虐待に関して改正された法律が今月1日に施行された。虐待の性質が悪質だったり、虐待内容を動画で拡散したりした場合、最高で懲役4年が科される。
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