京都府と医療機器製造販売会社「オムロンヘルスケア」(京都府向日市)は8日、同社が販売した自動体外式除細動器(AED)1万8245台を自主回収すると発表した。電気ショックが発生しない可能性があるためで、順次交換する。
同社などによると、対象のAEDは「レスキューハート HDF-3500」。同社が英国の医療機器メーカーから輸入し、2023年7月から今年5月にかけ、国内の病院や公民館など1万6113施設に販売した。
3月に同メーカーが品質試験を行った結果、回路の基板部分に故障があり、電気ショックが発生しない可能性があることが判明した。現時点で、国内で不具合によるトラブルは報告されていないという。
同社は「お客様ならびに使用者の皆様には多大なるご迷惑をおかけすることとなり、深くお詫び申し上げます」とのコメントをホームページ上に出した。