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【速報】“建設アスベスト集団訴訟”で和解成立 建材メーカー12社が原告に計12億円の賠償と謝罪 大阪高裁

2025年8月8日 11:56
【速報】“建設アスベスト集団訴訟”で和解成立 建材メーカー12社が原告に計12億円の賠償と謝罪 大阪高裁
入庁する原告ら

 アスベストを吸い込み健康被害を受けたとして、関西の建設作業員や遺族らが建材メーカーに賠償を求めていた裁判について、8日、大阪高裁で和解が成立しました。

 この裁判はアスベストを吸い込み、がんなどの病気にかかったとされる関西の建設作業員ら133人が国と建材メーカーを相手に賠償の支払いなどを求めているもので 和解が成立したのは、このうち115人の作業員・遺族と建材メーカー12社です。和解条項には、メーカー側が賠償としてあわせて約12億5千万円を支払うほか、被害者に対し謝罪することなどが盛り込まれました。

 建設労働者のアスベスト被害をめぐる2021年の最高裁判決によれば、アスベストは安く丈夫な建材として高度経済成長期に多く使われ、がんの危険性は昭和33年(1958年)にはすでに明らかになっていましたが、使用が全面禁止されたのは約半世紀が経過した2006年でした。

 一審の大阪地裁は2023年、「危険性の警告表示を十分にしていなかった」として、国とメーカーの責任を認め、9億4000万円あまりの支払いを命じ、国側はすでに賠償の支払いに応じています。

■肺がんの男性「いつ自分が死ぬか分からない」 被害者77人のうち60人は他界す。

裁判は2016年以降に始まり、原告側によれば、すでに被害者77人のうち60人が亡くなったということです。

 和解後、原告団は大阪市内で会見を開き、2001年に肺がんと診断された原告の男性は、「いつ自分が死ぬか分からず、肺の中に(アスベストが)残っている。子どものためにはどうしても長生きしたい」と不安を語りました。夫を亡くした女性は、「メーカーは人にやさしい建材を生み出し、こんな犠牲がでないような世の中になってほしい」と訴えました

 アスベストをめぐる問題では、弁護士による無料の被害相談窓口が設けられる予定で、電話番号は0120-966-329、期間は8月9日(土)と10日(日)の午前10時から午後6時までです。

最終更新日:2025年8月8日 17:17
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