クソ適当なタイミングでクソ適当な著作権切れホラー映画 マッド・マウス ミッキーとミニーを適当に振り返る
はじめに
2023年末、ディズニーが所有していた作品「蒸気船ウィリー」の著作権が切れた。1928年の公開から保護期間を伸ばし続けて95年経ち、遂に蒸気船ウィリーはくまのプーさんと同じように"パブリックドメイン"となった。
そして2024年1月のこと、どこかの大バカ野郎が作ったあるホラー映画の予告が解禁された。
First trailer for ‘MICKEY’S MOUSE TRAP’.
— The Hollywood Handle (@HollywoodHandle) January 2, 2024
Expected to release in March. pic.twitter.com/EEViWG1i8U
同年11月、この映画の日本公開が決定する。
ミッキーが凶悪な殺人鬼に…ホラー映画「マッド・マウス」公開決定https://t.co/kScfutXAhS#マッドマウス #ミッキーマウス #蒸気船ウィリー #ジェイミーベイリー #ソフィーマッキントッシュ pic.twitter.com/1nz5JdBUs3
— 映画ナタリー (@eiga_natalie) November 18, 2024
そして2025年3月15日、公開2週目の満席で私はこの映画を観た。
そのタイトルはー
マッド・マウス
ミッキーとミニー
※本記事はまだ鑑賞されてない皆様へ結末へのネタバレに配慮しながら書いております。ですが必然的に一部場面についての記載がある為完全に苦しみたい方はこの記事を本編鑑賞後に読むことをお勧めします。
ちなみに適当かつ幾つかの表現が誇張されてる箇所が多くなると思います。許せ。
本当に適当に書きましたごめんなさい。
1.ほぼ満席のピカデリー
今作が世に放たれた2週目の新宿ピカデリーの光景は実に異様だった。
2週目ながらついに1日1回(だったはず)。
そもそも1週目から1日3回だった(はず)の上映だったので元から短期間の上映を予定してたのだろうと今になって思うが、上映回数が減るたびに1回への熱量が増えるというのは都内中心の映画館にはよくある話だ。
案の定ほぼ満席。
私も左後ろ側しか取れないほどだ。
メインの客層は若者だろう。20代から30代が目立っていたし、何やらみんなワクワクしてるようにすら見えた。
きっとあれだ。アマプラにあるような見るからに地雷の映画を映画館で見れる事にワクワクしてるのだろう。私もその1人だったがやはりホラー映画に人が来るのは良い光景だとこの時は思っていた。
今更だが今作のあらすじをここに記しておく。
ストーリー
ゲームセンターに勤務しているアレックスは、出勤した日が誕生日だった。誕生日にも仕事とはなんという不幸。そう思った矢先、突然深夜に団体の予約が入り残業までお願いされるではないか。さらには同僚が出会い系で知り合った男とデートに行くから仕事を任されるではないか。なんという不幸だろうか。
しかし本当の不幸は、ゲームセンターの奥でひっそりと息を潜めていた。
それは、ミッキーマウスの姿をした殺人鬼だ。
今、アレックスに最大の不幸が起ころうとしていた…
一方その頃某所では、事故ってから彼女に会えてない男が友達と共に彼女の家に向かっていた。事故ってから音信不通で久々に食事に行くからウッキウキで向かう車をよそに、傷ついた彼女は"何故か"1人でディナーの準備を進めてる最中、転んだ拍子に皿の破片で足をどう見ても重傷を負いながらも"何故か"救急に連絡せず風呂場に立て篭もり友人らが来ても「今シャワー浴びてんのー」と嘘をつきつつなんとかやり過ごそうとして、「俺お前とより戻したくてさ〜」な会話の最中に
何故か殺人ミッキーが乱入する。
さらに某所では明らかにアメリカン・サイコのパロをしながら「ディズニーはなんとか権利守ろうとしてるのさ〜」「ミッキーのポルノとか作れんの?」という中高生のノリの話してたら突然ミッキーがやってきて1人はナイフで刺され、もう1人は「ウワァァ!ウワァ!」となんともまあ酷い演技を晒しながら斧で殺されてしまいました。
アレックスのパートに戻るが、どうやら突然の予約は友達グループがアレックスの誕生パーティーをする為にわざと予約を入れたようで、なーんだミッキーも仲間の1人か〜と思った矢先
何故か2箇所に突然現れたミッキーがゲームセンターに一瞬で舞い戻りアレックスたちに襲いかかる!
果たしてアレックスの運命は!?
そしてその他某所にいる生存者たちの運命は!?
というのを警察署の独房でアレックスの友達が警官2人と振り返る映画です。
2.様子がおかしいオープニング
CMと予告編に続き、本編が始まろうとした瞬間だった。
突然見覚えある黄色文字のクロールが流れ始める。内容はざっとこうだ。(ウル覚え)(要約)
えっと〜この映画なんですけどね〜
あの〜ぼくらね、著作権切れて作りました。
そんでまぁディズニーさんもね厳しいけどね
まあ、その、ほら!アレよ!アレ!
えっと〜なーんもかんけーないです!
ほら!偶然の一致ってやつよ!
このロールもね!あのディズニーの所有物と
本当に偶然にも一緒になっちゃったんだ!
ごめんね〜映画楽しんでね〜🤪
間違いなくこんな感じの文章ではないが書いてる野郎のノリはこうであったに違いない。
そんなこんなで映画は実に重々しい雰囲気で始まるのであった。
独房の中に1人の女と、彼女を尋問する2人の刑事。「やったのか?やってないのか?」の問答を妙に長ったるく進めているうちに、「あのゲームセンターで何があったか聞かせてもらおう」とやっと話を前に進めたところでオープニングだ。容疑者出演者と製作スタッフの名前に監督の名前がで終わり肝心のタイトルが現れた瞬間、第二の衝撃が観客を襲う。
それは
タイトルに混然と輝く
Director's Cut
の文字だ。
これから語る内容は全てDC版であることを留意しながら読んでもらいたい。
3.違和感がありすぎる編集の数々
編集は幾つものカットを繋げそれを映画として創造する、というものだがこの映画は違う。
まず、昨今とあるハリウッド大作でも問題にされていたがカットが切り替わる瞬間前後の挙動が一致してないという矛盾が発生してる現象である。
例えば、
・右手を挙げて挨拶するA
・Aを見つめるB
の2人が画面に映っているとしよう。
Aが右手を挙げて挨拶した1カット目からAを見つけるBの2カット目が入り、今度はAとBが一緒になる3カット目、という場面の3カット目でAが右手ではなく左手を挙げてたらどう感じるだろう?
非常に簡単で雑ではあるが、映像編集における矛盾の発生である。
今作はそれが結構起こる。
なんならバラバラに繋げすぎてて起承転結が破滅してるようにすら思える。
1番最初、主人公とゲームセンターで遊びに来た子供の会話も前後の行動は合っていないし、ゲームセンターから突然前述した彼女の家やアメリカン・サイコパロの所に飛ぶし独房に飛んだと思ったら尺稼ぎが始まるしなんなら残虐な場面はちゃんと見せてくれないしで、これ本当は60分くらいの映画を無理矢理長くしてるだけじゃねえか?と考えてしまうくらいチグハグな映画になっている。
まあまあ、そんなこと言わずに〜
編集が下手でもこの映画はスラッシャーでしょ?グロはまあいいんでしょ?
と思った人もいるかも知れないので先に答えておく。
そこすら雑だ。この映画は。
4.ゴム丸わかりの破片と雑なゴア
まず前述したように今作にはアメリカン・サイコのパロがある。あの有名な斧のシーンだよ。あの場面、何故か襲う側が斧持ってんのに襲われる側が普通に振り返りながら「ミッキーのポルノとか作れんの?」って話してるこりゃまた変な場面なんだが、肝心の場面はこんな感じ。
まあ、低予算映画としては避けては通れない運命ともいえよう。雑な見え方も仕方ないしどこ切られたとかも分かりにくいのもあるし色々「まあ低予算だしな」で済むくらいのものではある。なんなら全編こんな感じだ。
低予算映画で雑な脚本で雑なゴア。よくある話だ。だがその雑さを進化させたのが件の彼女の家パートである。
彼女の家パートでは、かなり生々しい傷があるのだがそこに予算を割いたせいかその他のゴアが非常に雑である。(擁護しておくとちゃんと肉片が飛び散ったり体の一部が摘出されたりなどのちゃんとしたゴアは後半にある)
その一つこそ、頭に突き刺した皿の破片がどっからどう見てもゴムだし刺した瞬間ペラってなってる所だ。
こればっかりは見てもらわないと分からないので是非見てもらいたい。よくこんな場面を出そうと思ったな!?と思えるくらい雑だからね!
5.全てが雑で適当で滅茶苦茶な脚本
これが全てである。こればっかしはもう見て貰わなきゃ分からん。ただ適当に進む映画にただ無駄な場面を増やしまくって鼻くそほじりながら作ったであろう映画がどのような道を歩んだ結果はここにある。
この映画はクソである。
だが、クソはクソでも笑えるクソである。
もうなーんもやる気ねえんだなという体たらくっぷりには呆れ笑いが起こり(また激怒)、雑なゴアと正気とは思えない脚本には呆れ返って笑うしかないし、「ミッキーでホラーつくろーぜー」のノリの軽さがそのまんま本編に乗り移ったと考えると不思議と許せるクソ映画なのである。
つまり、「このクソ映画が!」というクソより、
「いやぁ〜クソだった〜!」となんだか得した気分になれるクソ映画なのである。
※個人差あり
そんな今作だがDVDの発売は7月4日と随分先である。
お金と時間に余裕があるか両方ともドブに捨てたい人は是非購入かレンタルをお勧めしたい。一切の責任を取らないのでご注意を。
そんじゃ適当に終わらせます。
この記事は本当を締める言葉と言いますか本音言うと、プーあくまのくまさんの一作目の方がよっぽどスラッシャーしてるというのを思い知らされました。はい。
終わり。
ここだけの話という名の軽いネタバレ
IMDbに乗っかっていたエクステンデッド版の上映時間は90分だが、日本公開版は94分もある。一体どの場面が…と思ってちょいと調べた結果
・彼女の家パート
・アメリカン・サイコパロ
・スターウォーズパロ
・ポスクレの最後の最後のアレ


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