男子中学生が修学旅行先で盗撮か 浴場の女子生徒を 生徒間の性暴力 未然に防ぐには
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学校内の性暴力 未然防止と対処は スマホ持つ前に基本教育を 「丁寧に聞き取り」対応を
学校で起こる児童や生徒間の性暴力。未然に防ぐためにはどうしたらいいのか。NPO法人「性暴力被害者支援センター・ひょうご」の理事で、兵庫県立尼崎総合医療センターの産婦人科医・田口奈緒さんは「性教育などの基本的な教育を行っていく必要がある」と指摘する。 田口さんは「スマートフォン使用の低年齢化が進む中、ネット上に刺激の強いものが多い」とした上で「性的同意やプライベートゾーンの話を、スマホを与える前にしないといけないのではないか」と話す。
学校側に求められること
田口さんは教諭から助言を求められ、「学校で性暴力被害がおこったら」という手引の作成に関わった。手引には対応のポイントとして、▽感情的な対応にならない▽無理に聴きすぎない▽同じ人が被害側と加害側の聞き取りをしない-などといった注意点が挙げられている。 被害側のトラウマ(心的外傷)反応や、何が二次加害に当たるかという理解も欠かせない。「事件が起こってもプールの授業などが行われることがある」といい、事件のことだけでなく、その後、怖くなったことがないかなど丁寧に聞き取り、配慮していく必要性を指摘する。 また、加害側に対しても感情的にならず聞き取りを行う必要があるという。「加害児童・生徒にも行為をした理由があり、行為に至る理由を丁寧に聞く必要がある」とする。
子が被害、保護者の対応は
手引は教諭向けだが、最初に保護者が被害を打ち明けられた場合も、ポイントは同じだという。ただ「おそらく親はそういった準備はできていないと思う。まずはあなたを全力で守るよ、信じるよと伝えて、子どもが安心できる環境を確保することが大切」と話す。 学校側から説明を受けるときは夫婦や信頼できる友人と一緒に行くことを勧める。もし感情的になってももう1人は冷静に聞くことができ、1人で抱え込まずに済むからだという。 ▼キーワード▼ 「学校で性暴力被害がおこったら」 被害・加害児童生徒が同じ学校に在籍している場合の手引。被害を相談された際、学校が取るべき対応を示している。ネット上で公開され、今秋ごろ、デジタル性暴力や法改正にも対応し、書籍化が予定されている。