カギを握る「セルフレジの進化」
その悩みを解決するかもしれないのが、ローソンが三菱商事、KDDIと合同で進めている「次世代型コンビニ」だ。
6月23日、ローソンは東京都港区の商業施設「高輪ゲートウェイシティ」に「Real×Tech LAWSON」と銘打った未来型コンビニの1号店をオープンさせた。
未来型コンビニでは、AIカメラによってお客一人ひとりに合った商品をおすすめするデジタルサイネージや、飲料を自動で在庫棚から売り場棚に補充できるロボット、機械に不慣れな高齢者にもやさしい、セルフレジを遠隔で支援する3Dディスプレイなどが導入され、効率化、省人化を進めるローソンの本気度が伺えた。
当時は「酒・タバコ」の年齢確認ができなかった
中でも、今後のローソンの過疎地への積極出店を支える本家本丸はセルフレジの進化にあるといえよう。
実は、ローソンは2019年8月から半年間、横浜市磯子区の店舗で、深夜0~5時限定で無人化の実験を行ったことがある。入店はローソンアプリのQRコードか店頭の入店カード、顔認証カメラによる撮影の3通りで管理し、決済は一律でセルフレジという対応だった。
だが、無人化には大きな落とし穴があった。
コンビニは年齢認証の必要な酒・タバコの売り上げが約3割を占めている。磯子区での実験の段階では、深夜にニーズの多い年齢確認への対応がまだできていなかったため、これらを販売することができず、結局無人化そのものが次にはつながらなかったのだ。
だが、ローソンはあきらめなかった。6年越しのリアル×テックコンビニでは、セルフレジで酒・タバコを選ぶと、店外のスタッフが3Dアバターを操作して、遠隔で年齢確認を実施する。これによって、深夜の貴重な売り上げを逃すことなく店を開け続けることができる。
稚内でこのようなハイテク設備が導入されるのも時間の問題で、稚内の店舗ではレジ3台のうち1台を常設的なセルフレジにしている。
実際、取材中もお年を召した方がセルフレジを器用に操作しお買い物をされていた。
人口過疎エリアではこのように、夜は無人対応、昼はなるべくお客さまにセルフレジを使ってもらう対応を取れれば、ワンオペレーションでの運営が可能になっていき、人手不足も解決に導くことは可能だ。



