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Conversation

最早『定番韓国屋台グルメ』となったチーズハットグ。 韓国人の友人と話をするといろんなことが聞けた。 彼らは『チーズハットグ』という言葉を喋っている認識はない。 『 cheese hot dog』をネイティブ発音に近い韓国訛り英語で発音しているだけ。 ↓ Q.hot dogじゃなくない? A.韓国では串に刺さった揚げ物= hot dog、と認識されている。 日本でいうアメリカンドッグやフレンチドッグと類似したものを 『 ハットグ=hot dog』という感じ。 Q.じゃあ本来のホットドッグはどこへ行った? A.あれはホットドッグパンとかソーセージパン(日本でもあるよね)として認識。 カフェ等で出されることはあるそうだが、そこまで普及していない。 アメリカンドッグやフレンチドッグも和製英語であり、 70年代以降普及したもので、起源はアメリカのコーンドッグ。 この辺りにヒントがありそう…🤔 本来コーンドッグは、名前の通りとうもろこし粉を衣にしたもので、1940年代から食べられている手軽な屋台フードの一種。 ↓ 発祥はアメリカ南部。 先住民の頃から主食とされてきたとうもろこしの文化、 そこにドイツ系移民の手によって伝えられたソーセージ文化、 これらが奇跡の出会いをして『corn dog』が生まれる。 最も古いレシピが残されているのは1942年。 そして、1950〜60年頃、 第二次世界大戦後、アメリカの食文化が日本に普及していく中で、 ハンバーガー、ホットドッグなどと共に、コーンドッグも伝来。 70年代以降、 日本でも安価に手に入りやすい小麦粉を衣にする形で、 屋台料理として国内でも普及していく。 この時、コーンではないことから名前を変える必要が生じ、 アメリカ由来であることから『アメリカンドッグ』、 もしくはFrench fries(マックなどの細めのフライドポテト)と共通の揚げ物イメージから『フレンチドッグ』として広まった、と考えられる。 グラニュー糖をかける、とか地域毎のローカライズはあれど、 国内ではそのままの形で数十年に渡って愛されてる。 (進化は止まった、とも言える) 一方、 コーンドッグが韓国に伝わったのは、 日本よりだいぶ遅れて80年代。 在韓米軍によりアメリカ文化が浸透していく中で、 ここでもやはり手に入りやすい小麦を使った衣で代用された為に、 別の名称で浸透していった。 それが『 ハットグ(hot dog)』だったのだ。 日本、韓国のどちらも、 『米軍』という媒介を通してコーンドッグが伝来し、 それぞれ小麦粉で代用して『別の名前を得て』屋台の定番として普及していった、という訳だ。 で、韓国のすごいところは、ここで更に進化させたことだ。 日本の『屋台』は縁日中心で不定期出店が基本だが、 韓国の『屋台』は常設が基本であり、 『小規模な簡易店舗』が、日本の10倍以上の規模で常に展開している感じだ。 だから競争もとても激しく、他店との差別化に執念を燃やしている。 90年〜2000年代に入り、 差別化のため、衣に角切りジャガイモ、インスタント麺、パン粉などをまぶすなど、様々なアレンジをする店舗が現れ、各店がそれに追従していく。 しかしながら、まだ『地域の個人店が複数やってる人気メニュー』程度の浸透だった。 そして2010年代に入り、この屋台フードを“レシピ化”し、チェーン展開したのがMyungrang Hot Dog。 ・カリカリのパン粉 ・のびるモッツァレラチーズ ・ケチャップや砂糖などの自由なトッピング 日本人が『チーズハットグ』と言われて思い浮かべる要素を定着させたのがこのお店。 若者向けに「映える」「楽しい」を徹底的に意識したスタイルで一気に拡大。 それまでローカルな屋台飯だったハットグを、全国規模へと引き上げた。 SNSとの親和性も抜群だったため、K-FOODの代表格として世界へ広がっていき、 日本でも「韓国式コーンドッグ=チーズハットグ」として定着した、 というのが『チーズハットグ』にまつわる歴史。 韓国人ニキに質問攻め ↓ 調べ物 ↓ 質問攻め、のループでここまではわかったやで。 カレー然り、 ラーメン然り、 料理が浸透していく過程というのは、 時代背景や、その国の文化的土壌が大きく影響していて、 その中で新たな料理として、ローカライズされたり、進化していく。 若い子達がキャッキャ言ってる目新しいジャンクフードにだって、 ルーツを辿れば80年以上の歴史がある訳だ。 これだから食文化の歴史って面白い_(┐「ε:)_
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