元教員の乙武洋匡氏、甲子園出場中の広陵の暴力事案に思い「生徒のことをどれぐらい本気で…」
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作家の乙武洋匡氏(49)が8日までに、X(旧ツイッター)を更新。第107回全国高校野球選手権大会に出場中の広陵(広島)野球部で暴力事案があったことをめぐり、ネット上に、出場していることへの批判や、真偽不明ながら加害者とされる選手の実名や顔写真が拡散されている状況について、音声プラットフォーム「Voicy」で、思いを語った。 【写真】中井監督「みなさんにはご心配をかけた…」目頭を手でおさえる姿も 教員経験もある乙武氏は「結局は生徒のことをどれぐらい本気で考えていたんだというのが本質だと思う」と切り出した。「どうしても私は教員をやっていたことで教員気質というのが抜けないんですかね」としつつ「加害してしまった側」が、「名前とともに全国にさらされることに結果的になったわけですし、そんなことはあらかじめ予見できたはず」と指摘。「強行出場するというのは、結果的にそういう子たちを守『れ』ない、守『ら』ない、という意思判断になってしまうのじゃないかなぁ」として、学校側の対応を「どれくらい、本当にね、子どもたちのことを考えた結果だったのか、学校の、出場回数とか、学校の利益、を優先させてしまったのかな。でも今、こうなってみたら、学校にとっても不利益大きかったんじゃないかなと思いますけどね。ここまで大事になるとは、ちょっと思ってなかったのかな」とし、SNSで、様々な情報が飛び交う昨今の情勢を踏まえた判断が出来ていたのか、問いかけた。 また、一方で「連帯責任」というものの考え方には、「違う視点を持っている」と語った。乙武氏は「高校野球だけじゃなく、こういったチームスポーツやっている部活、共通して言えることですけど、問題を起こした部員がいたときに、連帯責任として、部全体が活動停止になったり、出場辞退をしなければならないことって、果たしてそれでいんだっけっていう視点も、別で持っておきたいなって思う」と訴えた。 乙武氏は「中には、そういった暴行を止めようとしていた選手もいたかもしれないじゃないですか。もしくは、その場にはいなかった、知らなかったから止められなかったけどいたら絶対止めてたよ、いやそれは後出しじゃんけんじゃんって言われたらそうなんですけど、ま、そういう生徒さんもいたかもしれないじゃないですか」として「一緒くたにして、問題行動をした生徒がいたから部活全部停止とか、野球部は出場辞退っていう連帯責任を背負わされることって、ちょっと軍隊的だなというか」と「連帯責任」には違和感を表明。「問題を起こした生徒だけを処分を下して出場できないとして、別のそれ以外の生徒が野球に打ち込み、その上で予選勝ち上がったなら、それは出場してもいんじゃないのっていう見方があってもいいんじゃないのかなとは思う」と語った。 また乙武氏は「そもそも、部活動というのは教育活動の一環であると、ここをちょっと忘れてほしくないなと思うんですよね」と指摘。「教育活動の一環であるはずの高校野球がちょっとビジネスコンテンツになりすぎているなぁと思いますし、そのことで、本当に子どもたちのための活動になっているのか」とし「メディア側、スポンサー側、学校側、そういった大人たちの利益のために、高校生たちのがんばりというものが消費されてしまっているんじゃないのかなあ」と疑問を投げかけた。
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