最強恋愛脳元奴隷ロリとかいう地雷


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作:さくらいJAN
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4話


 

 

 

マリアの誕生とほぼ同時に銃が完成した。

ユミルのおかげで余裕があったので火縄銃なんて古臭いものではなく、

装弾数8発の撃鉄で発砲できるタイプだ。

カウボーイを操作するゲームで見た外見とフワッとした銃の知識を元に、

我が国に集結した技術者が作成してくれた。

みんなに感謝。

量産可能な設備の為に必要な資源を用意してくれたユミルにも感謝。

 

とはいえ部品の精度が悪いからか故障率はバカ高い。

これは軍の標準装備に採用する前に改良をしなくてはな。

 

ひとまず軍には射撃訓練と組立解体の練習をさせる。

故障の場合は報告書も出させて銃の改良に役立たせる。

 

 

 

完成したライフル1号は、

ひとまず治安維持部隊にのみ配備することにした。

 

これでやっと奴隷を解放できる。

銃さえあれば奴隷の反乱なんて怖くないしね。

ユミルの不在を狙われても十分対処できる。

 

奴隷制度は利点も多いが、解放で消費者が増える経済メリットのほうが大きい。

うちにはユミルがいるしね。

元々奴隷はエルディア家(現在の王家)の所有物だったので、

国民からの反対も無いというのも大きな理由だ。

 

 

 

というわけで奴隷解放でーす。

奴隷はユミルと同様、神からの試練を受けた者だったのです。

彼らが試練を達成してくれたおかげでエルディア王国は飢えから解放されました。

これをもって試練は終了したので解放します。

 

ちなみに彼らは話せないので文字の教育をします。

それに伴って近い将来教育を義務化します。

学校を作り、子供と元奴隷に教育を施します。

 

え?子供が手伝わないと農家は困る?

大丈夫大丈夫。

蒸気機関を使った農業機械を順次開発してるからね。

学校制度が始まる頃には実用化してるはずだから。

それを(最初だけ)無料で貸し出すからね。

安心してね。

 

 

 

大半の奴隷はこれで労働者として頑張ってくれるだろう。

しかし、多くの奴隷は王家に恨みを抱えている。

当然だ。

略奪された側なのだから。

 

ユミルの登場で数は大幅に減ったが、反乱分子はある程度存在する。

そんな彼らの更に一部。

エルディア王国が他国に比べどれだけ恵まれているかを理解できない十数人が、

解放と同時にエルディア王国から姿を消した。

行先はマーレ帝国。

マーレの二重スパイを介して誘導したので把握済だ。

 

彼らは舌を抜かれている。

それでも現在のエルディア王国なら雇用先は多数存在するが、

マーレには無い。

エルディア王国のせいで余裕があまりないからね。

そんな彼らがどんな扱いを受けるか?

想像に難しくない。

 

 

 

 

というわけで数か月後。

マーレに移住した元奴隷が全て死んだことが判明した。

首都に移送されて自傷実験をさせられて、巨人化しないと判明したら尋問。

何も有益な情報が無いと分かると放流。

 

マーレ帝国の首都からエルディア王国に帰る気力はなく、

食い扶持もなくて餓死したとのこと。

悲しいね。

 

神の試練を受けた者たちに斯様な扱いをするとは。

これは我らが神を冒涜する行為である。

聖女ユミルも悲しんでいる。

よってこれは聖戦だ。

 

我が国への妨害工作やスパイ行為が鬱陶しかったんだよね。

実害は大きくないから放置してたが、

そろそろ狩るか。

首を洗って待っていろ、マーレよ。

 

 

というわけで宣戦布告。

属国化するなら許しちゃるよ?と使者を送ったが殺された。

そりゃそうだ。

国家間の外交は舐められたら負けである。

 

とはいえ、ね?

こっちに新兵器があることはスパイからの情報で分かってるはずだ。

ましてやユミルもいる。

それなのにこの態度。

もうやけくそなのかな?

 

 

元奴隷が餓死するまでの数カ月で銃の精度は大幅に上昇したぞ。

資源も労働力も十分足りている我が国の技術成長はとても早いのだ。

 

ましてや(戦争には投入しないが)ユミルもいるんだぞ。

負けるわけないだろオラァン!

 

 

さーてじゃあ早速最新の銃を軍に配備して攻め入りますか。

え?奇襲しないのかって?

こちとら聖戦唄ってるからあんまり卑怯なのはね?

アレだから。

絶対勝てるし。

 

 

というわけで作戦会議だ。

まずは一番近い街から……、ってあれ?

ユミルは?

 

飛び出していった?

なんで止めない?

聖女様の歩みを止めることは許されない?

わーお、側近までプロパガンダ神話に染まってらあ。

これは良くない兆候である。

 

急いでユミルの後を追い走り出す。

王宮から出てようやくその姿が見えた。

 

 

空に。

 

 

あー、うん。

飛んでるね。

 

おいそこの侍女。

ユミルは急にどうしたの?

 

マーレに行った?

なんで?

神の使途と使者を殺した報いを与える?

なんで本人までプロパガンダに染まってるんだ。

もうおしまいだよこの国。

 

 

あーあ。

とうとうユミルが人を殺してしまう。

暴力で解決という手段は知らないままでいて欲しかった。

すでにエルディア王国の方が豊かだから裏切りはないと思うが、

俺を殺して女帝として君臨する可能性が出てきてしまう。

 

ユミルが俺を裏切らないとしても安心はできない。

なんかユミル神話が無駄に浸透してるのだ。

ユミルを神聖視した軍人の暴走とか起きないよね?

226事件とかあったしさあ。

 

ユミル=神

って考えが広まりすぎることは俺にとっての脅威なのだ。

 

あー怖い。

胃が痛い。

もうやだふて寝したい。

銃を開発した意味ねーじゃん。

 

 

とぼとぼと王宮に帰る。

え?

戦争はどうするかって?

 

将軍に任せるよ。

当初の作戦通り街をいくつか占拠したら降伏勧告するから。

 

あ、略奪行為は厳罰だからね。

これは聖戦だから。

殺すのは軍人だけにするんだよ。

後々併合するためにマーレの国民も味方につけなきゃだからね。

そこんとこよろしく。

 

 

 

 

はぁ。

じゃあ俺はもう寝るから。

お休み。

 




主人公ふて寝。
乱世に生まれたユミルが暴力を知らないわけがなかった。

マーレは初めてユミルの脅威を体感します。
どうなることやら。



次回はユミルの侍女視点です。
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