最強恋愛脳元奴隷ロリとかいう地雷


メニュー

お気に入り

しおり
作:さくらいJAN
▼ページ最下部へ


1/8 

1話


 

 

 

死後の世界は無かったが輪廻転生は本当だった。

だが、生まれた時代が違った。

というか世界が違う、多分。

 

なんかのバグなのか前世の記憶を保有していた俺が生まれ変わったのは、

産業革命どころか銃も開発される前のヨーロッパらしき国だった。

 

 

俺は略奪民族のエルディア人の首領の息子として生まれた。

近くにはマーレ帝国という大国があり、それにびくびくしながら過ごしている、

ぶっちゃけ大きい盗賊みたいなもんだ。

 

 

世界史には明るくないが、マーレ帝国は俺の知る歴史には無い国だ。

しかもキリスト教が無い。

別の世界だと考えるのが自然だろう。

 

そうなると勝馬に乗るムーブもできない。

銃とか開発して無双しようとも思ったがうちそんな余裕はなかった。

鉄は貴重な資源。

そもそも加工する施設もない。

 

文明レベルもかなり低く、水で体を洗うと病気に罹るとかいうデマこそ広がっていなかったが、

細菌という概念がないので皆不潔であり、排泄物や鼠などの病原菌の扱いも雑。

農業工業の効率化よりも戦争で奴隷を集めた方が早いという蛮族的思考により、

生活レベルは向上の余地がない。

 

トイレットペーパーは無いしベッドも硬いし飯はまずいし量も安定しない。

奴隷の中には餓死者も出るほどだ。

暖房冷房なし薬もなし医療は民間療法。

絶望である。

 

 

俺は現状を変えようと色々な提案をしたのだが、無駄だった。

首領の息子ってだけで何の権限もないのよね。

仕方なく言われた通り算数や戦術の勉強をして過ごした。

 

 

変化があったのは俺は20歳の時。

マーレ帝国の農民が人糞を肥料に使っているという情報を入手した。

また、そこからできた石を燃やして狼煙のような使い方をしているというではないか。

硝石だよねそれ。

火薬の元だ。

 

これは一大事だと思い父に直訴。

人糞を食料の肥料に使用するという事実に嫌がっていたので、

まずは奴隷や家畜用の農業に使うということで説得。

 

うんこ野郎などという蔑称を無視しつつ試行錯誤。

無事肥料の作成に成功した。

 

これで飯の問題は多少改善されただろう。

何より排泄物に利用価値ができたので街から漂うアンモニア臭が改善した。

これが滅茶苦茶嬉しかった。

 

勿論それだけでは終わらない。

こっそり黒色火薬の開発も進めている。

 

 

え?

銃を加工する設備なんてないのになんでかって?

略奪すればいいじゃん!

この荒れ果てた世界で生きてきたせいで思考がすっかり蛮族だ。

 

 

とはいえまだ製作にはとりかからない。

父はちょっと血の気が多いのだ。

新しい武器なんて作ったら喜び勇んで略奪が加速する。

そうなるとマーレ帝国も重い腰を上げかねない。

 

幸い?父の年齢は既に45。

医療の発達してないこの世界では50歳ほどで亡くなるケースが多い。

ましてや戦場大好きな父はよく怪我をしていたので既に衰えが見える。

近いうちに亡くなることだろう。

 

それまでは秘密裏に動く。

いつまでも盗賊なんて嫌だしね。

銃を作って一発逆転だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

**********************************

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

25歳になった時に父が死んだ。

ぴったり50歳である。

男兄弟もいなかったので特にトラブル無く跡継ぎになった。

諸々の行事を片付けて早速やりたかったことを始める。

 

 

銃を開発するのだ。

マーレ帝国の都市一つでも落とせればそこを拠点にできる。

そうすれば生活レベルだって大きく改善するはずだ。

その為には大量の銃と大砲も欲しい。

体制を整えるには10年単位で必要だろう。

 

鍛冶師に金を払い一族に受け入れた。

設備も搬入済みだ。

焦らず、しかし急いで頑張るぞ。

 

 

 

 

 

 

は?

豚を逃がした奴隷がいる?

俺は忙しいんだ適当に処理しろ。

 

なに?

最近奴隷にしたグループだから舐められないように脅してほしい?

 

しゃーないな。

反乱とかされたら困るしね。

刑はどうなってるんだっけ?

追放刑(死刑)ね。

 

 

まったく、小さい組織だから仕方ないけどさ。

これがトップの仕事かねえ。

 

 

 

 

あー、豚を逃がした奴はだれだ?

言わなかったら連帯責任な。

全員片目くり抜くから(嘘だけど)

 

 

え?

その子供がやったの?

 

お前本当にやったのか?

あ、そう。

やったのね。

なんで?

あ、しゃべれないか。

 

 

まあいいや。

じゃあお前は追放刑な。

家畜を逃がすという行為は多くの人間を飢えさせる大罪であることを認識しろ。

 

 

 

 

まったく、奴隷の労働力は必要だけど舌を切るのはねえ。

良心が痛むよ。

でも銃さえ開発できれば軍とそれ以外に大きな戦力差ができる。

そうなれば奴隷は脅威ではなくなるだろ。

待遇の改善も容易だ。

まずはそのために頑張ろう。

 

 

 

 

 

 

 

さて、まずは黒色火薬でこの弾を打ち出す武器を作るぞ。

形はこんな感じね。

仕組みはこうやって縄を付けて……

 

 

 

 

 

 

今度はなんだ!

え?

昨日の奴隷がなんだって?

 

大きくなった?

何言ってんの?

 

処刑中に急にでかくなった?

なんだそりゃ。

 

やる事あるのに何でこうも面倒なことになるかねえ。

で?どれくらいでかくなったの?

2mくらい?

 

 

は?

50~70m?

ギャグか?

違う?

じゃあ首領に対して嘘ついた罪で投獄だけどいいの?

取りあえず見に来い?

外見れば分かる?

 

 

 

 

 

……なにあれ?

 

 

 

 

 

 

もしかしてなんかファンタジーな世界に来ちゃった感じですか?

 

 

 

 

 

 

1/8 



メニュー

お気に入り

しおり

▲ページ最上部へ
Xで読了報告
この作品に感想を書く
この作品を評価する