はじめに
投資こそ、万人にフェアな土俵だと思う。
男性か女性か、若者か年配か、東大卒か中卒か、美人かどうか——そういったことは一切関係ない。ただ知識と先見性を武器に、お金を増やし続けることができる。
これがビジネスだと、そうはいかない。誰かと協力しなければならないし、お客さんやクライアントの存在を無視できない。私はたまに講師をしているが、学校の授業は生徒さんと協力し合わないと成立しない。SNSですら、成功するにはフォロワーに依存している。「いいね」がもらえるか、炎上を避けるポストを心がける等、相手の顔色をうかがう必要がある。
ところが投資は、完全に自分自身に全ての裁量がある。馬鹿な上司に媚びる必要もなければ、足を引っ張ってくる同僚もいない。世渡り上手さんである必要はなく、全て自己判断・自己責任の世界。こんなに誰に対しても公平な土俵って、なかなかないと思う。
弱者男性でもいいし、社会不適応者でもOK。単に知ってさえいればできる。私など氷河期世代で、父親は生活保護、思い出すのもしんどい過去はたくさんあるが、そんな自分ですら投資を始めたら、あっさり億った。
こういったことから、私はこれまでリアルな社会で生きづらさを感じていた人にこそ、投資を勧めたい。これから書くのは、誰にも頼らず自分でお金を生み出せることを知った男が、知識と度胸を駆使して一気に資産を膨らませた話である。(全6話)


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