高校野球 広陵が旭川志峯に勝って2回戦へ

夏の全国高校野球、大会3日目の第4試合は、広島の広陵高校が北北海道の旭川志峯高校に3対1で勝って、2回戦に進みました。

広陵は1点を追う4回、2アウトから、3番の高橋海翔選手がチーム初ヒットとなるスリーベースを打ち、相手の守備が乱れる間に、一気にホームにかえって同点に追いつきました。

さらに6回には、1アウト一塁三塁のチャンスで4番の草島絃太選手が勝ち越しの犠牲フライを打ち、7回にも1点を加えてリードを広げました。

エースの堀田昂佑投手は、キレのある速球と低めにコントロールされた変化球を織りまぜて10個の三振を奪って完投し、広陵が3対1で勝って2回戦に進みました。

旭川志峯は、4回に石田健心選手のタイムリーヒットで先制しましたが、5回以降は、広陵の堀田投手にヒット1本に抑えられて、追加点を奪うことができませんでした。

《広陵》

中井監督 談話

広陵高校の中井哲之監督は「選手たちには、“後半が勝負でそこから流れが変わるぞ”と言っていた。よく頑張ってくれた」とねぎらっていました。

また、10個の三振を奪って完投勝利をあげた堀田昂佑投手について「立ち上がりは力みがあったが、スピードにこだわらずに丁寧に低めに投げてくれた」と評価していました。

また、ことし1月に複数の野球部員が、下級生に暴力を伴う不適切な行為をしたとして、日本高校野球連盟から厳重注意を受けていたことについては「学校が発表したとおりで、私たちは、それを認めていただいたので、粛々と全力を尽くすだけです。いろいろなことでご心配をかけましたが、子どもたちが全力でプレーできたことに感謝しかありません」と話しました。

堀田投手 談話

広陵高校のエース、堀田昂佑投手は「しっかり踏み込んでくる嫌なバッターが多かったので、序盤はインコースを攻め、終盤はアウトコースを攻める配球をしました」と、みずからのピッチングを振り返りました。

そのうえで、1年生の夏から3年連続で甲子園のマウンドに上がってきた経験について「最初の1年生のときはすごく緊張してビクビクしていましたが、それらの経験を生かしてきょうは堂々と投げられました。この経験は、次の試合にも生きてくると思います」と話していました。

草島選手 談話

広陵高校の4番の草島絃太選手は、決勝の犠牲フライを打った場面について、「追い込まれていたので、どんな球が来ても対応できるようにコンパクトなバッティングを心がけました。次の試合もチャンスがまわってきたら、絶対にランナーをかえして勝ちたいです」と話していました。

《旭川志峯》

山本監督 談話

旭川志峯高校の山本博幸監督は「強豪の広陵高校を相手に、接戦のいい試合ができたと思う。イニングを追うごとに狙い球を絞って合わせてきた相手の打線がうわてだった」と振り返りました。

また、6回2失点と好投した先発の大渕蒼空投手について「球は速くないが、低めのコースを突いて、よく投げてくれた」とたたえていました。

大渕投手 談話

6回2失点と好投した旭川志峯高校の先発、大渕蒼空投手は「立ち上がりは緊張しましたが、コースを突いて投げることができました。結果は悔しいですが、自分のピッチングはできたと思います」と振り返っていました。

石田選手 談話

4回に先制のタイムリーヒットを打った旭川志峯高校の石田健心選手は「監督からスクイズではなく、“打ってこい”と言われ、思い切って打席に入れました。これまで続いてきた学校の伝統を、甲子園の舞台で発揮することができました」と話していました。

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