さてさて。でもなぜか、公務員人生の二部署目は……広報企画だった。
戦略とかプロモとか、仰々しい名前が付いてる部署。そこで広報紙グループの一担当者になった。例えば豊島区だったら『広報としま』というのを月イチで発行してる。あなたがお住まいの自治体でもそうだと思う。そういう仕事をする部署だった。
ここでの数年間は、広報企画の最前線で働いていた。ほかの比較的若手の職員達と一緒に。月に一度は上司と一緒に総務局長や副市長のところに行って、広報誌の内容を説明していた。
今これを読まれてる公務員や元公務員は「!?」と思われたと思う。どこの官公庁でも、広報誌を作る部署というのは、いわゆる花形ポジションである。優秀だと判断された人材がそこへ行く。
俺の査定は、自分でもわかってる。低い数字だった。マジのマジで標準以下。まあ、人事評価の数字≠実際の処遇ではあるけれども。それにしてもなんで……と思ったが、思い当たるフシが2つだけあった。
ひとつめは前の部署(住民税)から一人、若手職員を出して定例の広報企画委員会に参加させないといけなかった。それで俺が選ばれて、その委員会の中で広報記事のアイデアを出したり、交代でFacebookに市内名所の記事を投稿していた。
あとは……『たましいの仕事』に関係する。それは、世間一般で言うと社会教育の分野である。詳細な経歴や所属先を人に話したら、「すごいね」と言ってもらえることが多い。特にじいさんばあさんの世代がそうだ。
俺は公務員の仕事はできないけど、そっち方面の才能が子どもの頃からあった。それで、高校生や大学生の時に、今勤めている役場の市長を表敬訪問したことがある。指導者と一緒に。そして広報誌にも載った。
その頃の記録や記憶が役場に残ってたんだとしたら、俺が評価を受けた理由の大きな一つがそれである。一部署目の上司がパワハラで有名だったのもあるだろうが。ストレス耐性を評価されたのかも。
広報記事のアイデアは出せる方だったし、アイデアが枯渇したことは一度もなかったけど、それでもほうれんそうの関係で失敗を繰り返した。同僚にも責められた。「やる気あんの?」ってさ。
「別に信頼はなくていいし、誰からどう思われてもいいですよ。やるべきことをやるだけです」と返すと、「なんで?理解できない」ってその先輩女は言うんだ。
いろいろ言い合って、最後に「誰かの悪口を言ったり、言われて気にする人ってのはね、自分に自信がないんです。自分自身を信じられる人だったら、ほかの人の意見は気にならないと思います。自分で自分を愛せるだけの自己を確立してるんです」って言ってやったよ。
そしたらその女は「頭がおかしいんじゃないの」ってはっきり言った。その直後に、広報誌担当の主査に注意されてたけどな。社会人が、しかも公務員が仕事中にそんなこと言ったらダメだろ。
その先輩女は、俺より何個かだけ年上だったんだけど……『旧約・新約聖書』を机の上に置いてる職員を名指しして、「ああいうのを読むのは頭がおかしい人」という発言をしていた。
気持ちはわからなくもない。俺も聖書は読了してるし、紛れもない超良書だとは思うが、聖書ガチ勢の人とはあまり話したくないよ。イスラエルを応援してそうなイメージがある。
とにかく、ここでの俺自身の考え方を要約すると……「いろんな社会での自分を持ってた方がいい。リスクヘッジのために」ということだ。会社大好き人間が会社に全振りした結果、運悪くやらかして居場所なくしたらさ……自殺とかしたくなるんじゃないか?
でも、いろんな社会での自分がいれば、そういうことがあっても小ダメージで済む。だから俺は、『お金を稼ぐための仕事』である公務員の仕事とは別に、『たましいの仕事』を持ってることを大事にする。
書いてて思い出したのだが、上の女に言われたことがあるんだ。「あなた、この仕事は趣味でやってるの?」って。その場で言ってやったよ。「趣味じゃないですよ。公務員は副業でやってるんです」って。
その時は……なんとなく返答しただけだった。無意識の答えだった。なんの考えもない。でも、今ではわかる。俺にとっての公務員の仕事は副業である。あの広報誌担当をしていた頃も、もちろん今だってそうだ。
こんなこと書いてると、「公務員は本業に専念してくれ」ってブクマコメントが飛んできそうだ。まあでも、別にいいじゃん。税金で給料もらってようと、民間企業の稼ぎから給料もらってようと。お金に色はついてない。どっちでも一緒だ。
「たかが田舎で権力を持っただけの自分が、たかが人間がつくったルールを破ったとて、所詮はいと小さきことにすぎない。神の創られた天の星も山も森も、微塵も影響されていないではないか」
はてな民は出典小説まで含めて気が付くだろうけど、上のセリフは典型的な詭弁なので注意。「盗人猛々しい」とはこのことである。※悪徳の栄え
だが、俺の心境もこれに近いものがある。俺は、俺のルールで生きていきたい。それで、俺自身がすべての責任を引き受けるのだ。そういうのが理想である。
広報の部署には、計3年残留した。俺にしてはいい方である。次の部署はいわゆる原課だった。スタッフ部門でなくて、事業をする部署である。
上のエピソード2.で書いた建設・不動産の部署に異動になった。その後はずっと、その部署に長いこと居座っている。人事課から向いている判定を受けた可能性が高い。その判定を受けると、公務員でも3年異動ルールの例外になる。
戸籍・税務・福祉だと、長い人だと十年選手がいる。彼ら彼女らは、専門職枠として認定を受けたのである。自分もおそらく今は、そういうモノとして認定を受けている。
けっこう書いてきたけど、最後に3つ、エピソードを挙げたい。俺のはもう飽きたと思うから、俺がこれまで気になった、"尖がっている"職員を3人だけ紹介する。 いずれも千字程度で...
さてさて。でもなぜか、公務員人生の二部署目は……広報企画だった。 戦略とかプロモとか、仰々しい名前が付いてる部署。そこで広報紙グループの一担当者になった。例えば豊島区...
先達に倣って増田を投稿してみる。 当方は30代の地方公務員である。関東の役所で働いている。役所の中ではいわゆる最前線。直接住民に接する仕事があるし、そうでない部署でも廊下...
一応読んだけど、横浜市の職員だと思う。○△設計はアイダではないか? プロ野球のスポンサーであるのが本当ならだけど