夢日記 未練
初恋は小学生の頃だった
そんな時分にする恋を恋というのかは分からないが
根暗で影のようだった私に対して彼女は誰にも分け隔てなく明るく気さくに振る舞う光のような子だった
席が近いことや私の知らないうちに行くことにさせられていた算盤塾で一緒だったり話してみると家が近かったりしたこともあり次第に仲良くなり同じく家が近い友達と一緒に下校したり遊んだりしていた
愛を知らないオタク気質の人間は優しくされるとすぐそうなる
私は彼女を好きになっていた
しかし小心で根暗な私が彼女に思いを伝えることはできなかった
そうしているうちに彼女は転校することになってしまった
「どこへ行くの?」とは聞けなかった
聞いたところでと子供ながらに思っていたのかもしれないし小心だから聞けなかったのかもしれない
ただ転校するまでのある日に私は彼女に「お前がいないと寂しくなるよ」とだけ言った
人を思いやれる子だったのだろうか
彼女も同じような言葉を返してくれた
2025/04/05
朝起きたら見た夢の内容を覚えていた
私は大学には行ってないが、夢の中の私は大学に入学するところだった
彼女はピアノや英語、算盤や…思い出せるのはそれくらいだが、習い事をしていて頭もよく、学校での成績もよかった
私もいくつか習い事をしていたとはいえ、まったく真面目に学んでいなかったし、自頭も悪かったので現実的に考えればおかしいのだが…
その大学で彼女と再会した
彼女は小学生のころと変わらずの調子で少し嬉しそうにニヤリとしながらあの頃と同じように私の名前を呼んできた
そこで目が覚めた
喪失感と懐かしさだけが私にはあった
何も手に入れていないのにいったい何に対する喪失感だというのだ


コメント