今日は8月6日でした。
私の前夫は1945年のこの日満一歳で、爆心地から3.3キロあまりの土蔵の中で被爆しました。母親も同じく土蔵にいて、母子ともに外傷は軽かったそうです。ただし、土蔵の外にいた隣家の3歳の女の子は遺体も見つからなかったとのこと。
離婚から四半世紀が経ち、日頃、前夫のことはほとんど思い出さなくなっているのですが、あの人の右の手首に残っていた引き攣れて凹んだ傷痕を絵に描けるほど、実は憶えているのです。
「土蔵の天窓から光が差して、ここをかすめたらしいよ」
被爆者手帳があると全国の美術館や博物館に無料で入れるのだと言って、私を方々の展覧会に連れまわしてくれました。
また、北半球一周の旅をさせてくれた人でもありました。
最近、借りていた倉庫を解約して、彼と暮らしていた頃に書いた本が手元に戻ってきたので、例年よりも記憶が鮮明に蘇ってしまったようです。