高野連、広陵への誹謗中傷「看過できない」 SNS拡散の内容と報告が一致せず…大会出場の判断は変わらず
広陵は大会3日目の7日、第4試合で旭川志峯(北北海道)と対戦
日本高等学校野球連盟は6日、「広陵高校硬式野球部内の暴力事案について」の声明を発表した。広陵はこの日「令和7年1月に本校で発生した不適切事案について」と題した文書を発表。それを受けて、高野連は大会出場の判断は変わらないとした上で、SNS上で確認できる誹謗中傷に対して「決して看過できません」とした。 【映像】次々と泣き崩れる選手…疑惑の“判定”に「史上最悪の審判」 学校側の発表によると、1月下旬、1年生が寮で禁止されている行為を行ったことで、指導と称して2年生部員(当時)計4名が、1年生部員(当時)1名に対して、それぞれが個別に被害生徒の部屋を訪れ、暴力を伴う不適切な行為をしたことが判明。広陵は「上記事態を重く受け止め、直ちに広島県高野連と日本高野連に報告」。3月5日に行われた審議委員会により、当該部員に対して事件判明日から1か月以内に開催される公式戦に出場はできないという指導がなされた。 広陵の発表によると、加害生徒4名が被害生徒に謝罪したが、被害生徒は3月末で転校しているという。被害生徒の保護者からは「学校が確認した事実関係に誤りがある」との指摘があり、改めて部員に事実確認をしたものの、新しい事実はなかったとした。 日本高野連は3月に審議し、日本学生野球憲章に基づく「注意・厳重注意および処分申請等に関する規則」により、野球部に対する厳重注意の措置を決定。一方で、SNS上で拡散されている事案の内容と、広陵の報告内容に違いがあるとしたが、学校側から6日、これまで報告していた内容以外に新たな事実関係はない旨との表明があり、主催者としては「第107回全国高校野球選手権大会出場の判断に変更はありません」と発表した。 その上で、「この問題では、広陵高校の選手、関係者に対する誹謗中傷や差別的な言動などが、特にSNS上で拡散されております。こうした行為は、名誉や尊厳、人権を傷つけるものであり、決して看過できません」とし、「誹謗中傷や差別的な言動などは、くれぐれも慎んでいただきますようお願い申し上げます」とコメントしている。
Full-Count編集部