フジ・メディア・ホールディングス(FMH)とフジテレビ(CX)が設置した第三者委員会(竹内朗委員長)が22日、元タレントの中居正広氏(52)の代理人弁護士が第三者委員会が出した報告書への関連資料の開示請求、本調査報告書の問題の指摘および釈明の要求について回答した。

中居氏の代理人弁護士は5月12日、文章で第三者委員会の報告書について「中立性、公平性を欠いていると言わざるを得ない」などと反論。さらに中居氏も守秘義務解除を提案したものの、第三者委員会から「2人の密室で何が行われたかが直接の調査対象ではない」という回答があったため、守秘義務の解除に応じなかったという報告書に反論していた。

以下、第三者委員会が中居氏の代理人弁護士に宛てた「受任通知兼資料開示請求及び釈明要求のご連絡」との回答全文。

冠省 第三者委員会(以下「委員会」といいます)は、貴職らより2025年5月12日付「受任通知兼資料開示請求及び釈明要求のご連絡」を拝受いたしました。内容を検討したうえで、以下のとおりご回答申し上げます。なお、本書面の表記につきましては、当委員会の2025年3月31日付調査報告(公表版)の表記に揃えています。

第一 本調査報告に関わる証拠等の開示の請求

ご請求をいただいた資料につきましては、開示を差し控えます。

その理由は、<1>当委員会はFMH及びCXに対して守秘義務を負っていること、<2>当委員会が準拠した日本弁談士連合会「企業等不祥事における第三者委員会ガイドライン」は、「第三者委員会が調査の過程で収集した資料等については、原則として、第三者委員会が処分権を専有する。」としていること、<3>当委員会が調査の過程で収集した資料等を一部の関係者に開示することは、当委員会を信頼して調査にご協力いただいたその他の関係者の当委員会に対する信頼を損ない、当委員会の独立性・中立性をも損なう結果となることから、適切でないと判断したことにあります。

なお、「性暴力があったとの認定は、どのような証拠に基づいてされているのか、その証拠と、認定と証拠との対応関係がわかる資料」とのご質問につきましては、下記第二の2をもってご回答といたします。