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【実録】私が「歴史人」編集長から受けた侮辱について(前編)


【おことわり】

 本記事は、個人的に体験した非常に不快なできごとを吐き出したものです。愉快な文章ではないので、閲覧の際はご注意ください。
 雑誌の実名が出ていることに眉をひそめる向きもあるかもしれません。しかし、「某歴史雑誌」のように匿名にすることで無関係の方にご迷惑をかけるわけにはいかないですし、以下のできごとは事実であるため、名前は伏せません。

【要約】

 話が長くなったので、冒頭に結論を書いておく。私は、雑誌「歴史人」編集長から以下の行為を受け、強い憤りを感じている。
①仕事に関して取り付けた約束をいきなり反故にされ、仕事がなくなった。
② ①に付随し、配慮に欠ける発言によって傷つけられた。
③上記について謝罪を求めたところ、無視されて現在に至っている。

「何事?」と気になった方は、以下を読んでいただきたい。

【本文】

1.発端

 某月某日、以前からよくお世話になった旧知の編集者であるNさんから連絡が入った。転職したNさんは、新しい職場でも一緒に仕事をしようと打診をしてくれたのだ。

「歴史人編集部」――Nさんが教えてくれた転職先は私の目を引いた。書店でもネットメディアでもよく目にする著名な歴史雑誌であり、そこからお声がかかるのは非常に光栄に感じた。私は二つ返事でOKを出した。もしその後に起きる出来事を知っていれば、引き返せたのだが――

 その後、Nさんとしばらくメールによるやりとりが続いた。ネット媒体での連載企画を考えていると聞いたので、私は企画案を伝えた。まもなく、Nさんからメールが来た。「編集会議で三城さんの企画を提案したところ、通りました」とのことだった。さらに、「編集長に紹介し、企画の打ち合わせをするので来社してください」とも書いてあった。

 当然、私は快諾し、日程が決まった。私は自分の提案した連載企画をより具体化するため図書館に行き、資料を調達した。

2.「打ち合わせ」当日

 打ち合わせの日、私は神田にある「歴史人」編集部を訪れた(社名としてはABCアークというそうだ)。よくある打ち合わせと同じ段取りで、私は会議室に通された。

 会議室には、Nさんと編集長のGさん(初対面)がおり、順当に名刺交換をした。しばらくは私の経歴やこれまでの仕事、同業の人の話などが話題にのぼった。

3.無神経なダメ出し

 しばらくGさんの主導で話が続いたが、やがて微かな違和感が私の心に生じた。今日は、「歴史人の編集会議で通った」という企画の打ち合わせをするという話で、私もそのつもりで来ていた。ところが、Gさんは自分の話したい話題について話すばかりで、いっこうに本題に入る気配がなかった。

 さらに違和感は続いた。私の手がけた本を紹介した際のコメントが、やたら上から目線なのだ。例えば、「死ぬまでに攻めたい戦う山城50」については、「タイトルがよくない」とのことだった。「◯◯先生(城郭研究の著名な学者)ならダメ出しされるよ」などと言っていたが、どこがどうダメかは不明である。また、表紙写真のセンスも気に入らなかったらしく辛口評価をされた。

 正直言って、私はタイトル決めや表紙デザインには関わっておらず、内心で困惑していた。編集者なので、職業病として本を見ると様々な粗が気になるのかもしれない。だが、初対面の人間が、「私の手がけた本です」と出してきたものに対するコメントとしては礼を失しているのではないか、と感じた。

4.ちゃぶ台返し

 話し合い開始時刻から30分以上が経過した。しかし、Gさんは一向に本題に入ろうとしなかった。はっきり言うと、この話し合いの場の目的を理解していないように見えた。私は痺れを切らして、「あの、例の企画についてのお話は……?」と切り出した。

 Gさんの返答は、私をさらに戸惑わせるものだった。「ああ、そう。どんな企画?」と、彼はいささかふんぞり返った姿勢のまま、私とNさんに説明するよう促した。驚くべきことに、Gさんはこれから打ち合わせる企画の内容を全く頭に入れず、完全なアドリブでことを進めようとしていたのである。

 私の受け取ったメールには、確かに「編集会議で通った」と書いてあった。当然、責任者である編集長の決裁は降りていると解釈するのが当然である。この辺りで、私は「話がおかしい。何かが行き違っている」と気づくべきだった。

 やむなく、私はNさんに説明済みの企画内容を改めて説明した。同じ会社にいる2人の人が、外部から人を呼んで会議をするのに、事前に基本的な情報を共有しないのだろうか。普通の社会人ならそうするはずだが……

 説明を聞いたGさんは、軽い口調でこう言った。
「その企画、難しいね」

 Gさんは、引用や著作権云々の理由を並べて無理な理由を述べ始めた。しかし、私はあまりに事態が急展開したことを飲み込めず、ただ呆然としていた。隣にいたNさんも何も言えずにいた(Nさんから後日聞いた話では、編集会議で確かに企画が通ったのに、この場でGさんがちゃぶ台返しをしたそうである)。

 企画内容を聞いた瞬間、「この企画は難しい」と判断できるのであれば、なぜ私をわざわざ呼びつけたのだろうか(遠くないとはいえ、神田には電車で行ったため交通費もかかっている)。事前に社内で情報を共有しておけば、少なくとも私の時間を犠牲にする必要はなかったはずである。

 Gさんは全く悪びれる様子もなく、「この件はいったん社内で検討しなおします。また連絡しますね」とだけ言った。私は一切の成果を得られないまま帰宅せざるを得なかった。

(続きはこちら)


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みきしゅんいち/塾講師+フリー文筆業/ 歴史系書籍、教材執筆等で実績あり。 専門の教育、得意分野の歴史など雑多に発信予定。 著書に「ニュースがわかる 図解東アジアの歴史」(SBビジュアル新書) 協力書籍「マンガでわかる 災害の日本史」(磯田道史著、池田書店)
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