「心の糧」は、以前ラジオで放送した内容を、朗読を聞きながら文章でお読み頂けるコーナーです。
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坪井木の実さんの朗読で今日のお話が(約5分間)お聞きになれます。
少し前の出来事です。私が教会で知り合った方の奥様が亡くなられたと、別の方から聞きました。私はご夫婦ともに関わりがあったため、その知人がすごく落ち込んでいるのではないか、またどう慰めて良いのやらと、電話をかけるのもためらっていました。
その話を聞いたすぐ後、彼と息子さんが私のいる教会を訪ねてきたようですが、その時私は出かけていて、詳しい話が聞けず、きっと、落ち込んだ彼が、息子さんと一緒に気分転換をしているのかなと思い込んだのです。それでもやはり、私は連絡を取るのがためらわれていました。
ところが、一ヶ月ほど後に、亡くなったはずの奥様からメールが届いたことで、びっくりし、亡くなったというのは誤報だったと気づかされて、ほっとしたのです。
それで、彼にあったときに、「実は・・・」と
また、私には「もし亡くなった時は私がお骨を預かりますよ」と約束していた老人の方がいました。ある時、その方に何度電話しても出ず、数日後、ためらいつつそのマンションを訪ねました。管理人さんにわけを話すと、部屋を開けてくださって、その方がすでに亡くなっていたことがわかり、驚いたということもありました。
私はこのようにためらう癖があります。
些細なことでは、友人と旅先でお昼を食べようと思った時、お店選びに迷い、やっとたどり着いた時には、2時を過ぎてしまったということも度々でした。
この、ためらう癖によって、私は多くの人々にご迷惑をおかけしたなあ、と反省しながら、神様がこんな私を使ってくださり、周りの方もそれを認めてくださることに深く感謝している次第です。