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『ドッキリGP』やす子への犬失踪ドッキリはなぜ反発を生んだ?「許される企画・許されない企画」の境界線 #エキスパートトピ

田辺ユウキ芸能ライター
写真:イメージマート

お笑い芸人・やす子がドッキリの標的になったバラエティ番組『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』(フジテレビ系)8月2日放送回の内容が波紋を広げている。

同回では、タレントの坂上忍の愛犬を預かることになったやす子が、ロケに参加中、スタッフに面倒を見るよう頼んだところ、そのスタッフが誤って犬を逃してしまうもの。やす子は番組放送のタイミングで、自身のXに「バラエティとして見て」と投稿。それでも、受容できない視聴者が続出した。

そして、これらの反応に「許されるドッキリ」と「許されないドッキリ」の境界線が感じられた。

ココがポイント

緊迫した状況を作り、タレントさんの素を見せる。ドッキリ番組の肝
出典:中西正男 2025/8/3(日)

芸人のやす子が、犬猫だけではない、他の動物も含めた保護に特化した動物園「ハッピーランド」を建設したいという夢を坂上に相談
出典:デイリースポーツ online 2025/7/26(土)

泥酔したお笑いトリオ・安田大サーカスのクロちゃんが、起きたら三途の川にいて向こう岸に亡くなった父親がいるというドッキリ
出典:女子SPA! 2025/8/1(金)

『とんねるずのみなさんのおかげです』(フジテレビ系)で、盲腸で休養中の木梨は帰らぬ人になった、という視聴者へのドッキリ
出典:Real Sound|リアルサウンド 映画部 2024/3/26(火)

エキスパートの補足・見解

喪失モノはドッキリの定番。ただ命に関わる内容はテレビに限らず非難されやすい。

やす子へのドッキリに反発が起きた理由の一つも命ある動物の喪失をダシにしたため。ドッキリというある種、人間のエゴが強いものに犬を利用したことは視聴者も残酷さを覚えたのではないか。

特に今回は、動物好きで、坂上に動物保護施設創設の相談もするやす子に同設定を課した。ペット喪失の経験があったり、いなくなったペットを探す人のSNS投稿を見るだけで胸が締め付けられたりする人も世の中には多くいる。

人間が題材の場合も同様。なぜなら人を失うことのきつさを知っているから。『水曜日のダウンタウン』(TBS系)の三途の川ドッキリは父の死を乗り越えて前に進むクロちゃんの姿が感動を集めたが、命を「驚き」のコンテンツとして消費した風にも捉えられた。

ちなみに『ドッキリGP』は公式Xで、やす子の姿に対し「動物への愛情が伝わってきた」と発信。喪失を前向きさに変換してメッセージ性を託す部分において両番組の構造は似ている。

許されるかどうか、その境界線を攻めた企画は刺激的。ただドッキリは擬似ドキュメントである以上、命の喪失を扱うと反発も大きくなりやすい傾向がある。

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芸能ライター

大阪を拠点に芸能ライターとして活動。お笑い、テレビ、映像、音楽、アイドル、書籍などについて、独自視点で取材・分析・考察の記事を書いています。ご依頼は yuuking_3@yahoo.co.jp

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