「川で冷やしたスイカ」に潜むリスク レジャーの場面でやりがちなこと 栄養士が促す「注意」とは
夏を代表する食べ物といえば、スイカ。丸ごと1玉を買ってきたとき、食べる果肉は分厚い皮に包まれているため、皮を洗う必要はないように感じるかもしれません。しかし実は、思わぬリスクが潜んでいることも。同様に夏のレジャーで、川にスイカを浮かべて冷やすことがありますが、こちらも注意が必要だそうです。スイカの皮、洗う? 洗わない? 栄養士で元家庭科教諭の和漢歩実さんに伺いました。 【写真】スイカの種が取りやすい切り方 一般的なカットと違いは歴然 実際の様子 ◇ ◇ ◇
スイカの果肉は、厚い皮に覆われているけれど…
シャリシャリとした食感に、すっきりとした甘みが特徴のスイカ。90%以上が水分のため、暑い季節の身体を冷やしてくれます。すぐに食べられるように果肉だけカット済みのスイカも販売されていますが、丸ごと1玉を購入するほうがお得です。 スイカを切るとき、食べる果肉は厚い皮に覆われているため、皮の表面を意識することはあまりないかもしれません。ただし、カットする際は、包丁が皮から果肉の順に触れるので、皮の表面に汚れや細菌が付着していると、包丁を介して食べる果肉にもついてしまいます。また、丸ごとのスイカをすべて食べずに、切った一部を冷蔵庫で保存する場合、皮に汚れがついたままだと衛生面が心配です。 そのため丸ごとのスイカは、切る前に皮の表面を流水で洗っておくことをおすすめします。とくに汚れなどが気になる場合は、野菜専用の洗剤などを活用するとより安心です。 半分や1/4にカットされたスイカの場合は、流水で洗うと果肉も濡れてしまいおいしさが損なわれるので、清潔なふきんやペーパーなどを濡らして表面をきれいに拭き、食べやすい大きさにカットすると良いでしょう。
皮の表面に付着した細菌などが果肉に移る可能性も
避暑地でのレジャーで、川でスイカ1玉を冷やして切り分けて食べるなど、自然の醍醐味を満喫したい方もいるかもしれません。しかし、一見してきれいな清流の水でも、自然の川には細菌やウイルス、寄生虫が生息していることがあるため、注意が必要です。体調不良や感染症へのリスクが潜んでいます。 スイカは皮が厚いため、皮ごと食べる果物とは異なり、安全だと思われがちですが、川に浸すことで、スイカの表面に細菌やウイルスなどが付着する可能性があります。カットする際に、細菌やウイルスが手や包丁を介して果肉など食べる部分へ移ることも考えられるでしょう。 スイカを川で冷やしたい場合は、直接ではなく密封できる袋を用いて、冷やした後に表面をしっかりと洗浄し、切り分ける際には小まめに包丁を洗うなど、衛生面に配慮することが重要です。できれば、川ではなく、クーラーボックスを使うか、氷や冷却剤で冷やす方法が望ましいといえます。