「コメ1年間買っていない」 最低賃金での暮らしに映る「6.0%」

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南日慶子 宮川純一
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 値上がりが続くコメは、ここ1年ぐらい買っていない。千葉県に住む40代女性はパートとして働く。午前7時半からモップがけ、ゴミ集め、ぞうきんがけなど日常清掃を行っている。

 現在の時給は1100円。3月までは1080円で千葉県の最低賃金を4円上回る程度だった。生活を切り詰めるのは当たり前だと女性は言う。「味覚も生活も、財布にあわせて生きてきました」

 4日、最低賃金が過去最高となる63円(6.0%)増の1118円となる目安が決まったが、女性は「8時間働けば生活できる賃金を求めている。今回の決定はそれとは、ほど遠い」と語った。

 女性はバブル崩壊後の就職難に直面した就職氷河期世代だ。不安定な職業に就く人が多かった世代。女性も2000年に大学を卒業後、20代は居酒屋や飲食店のアルバイトでつないだ。

 その後、配達を手がける大手…

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この記事を書いた人
南日慶子
経済部
専門・関心分野
働き方・労働、子育て、ジェンダー、ポッドキャスト
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    中北浩爾
    (政治学者・中央大学法学部教授)
    2025年8月5日13時17分 投稿
    【視点】

    この記事は、当事者のお二人の発言を丁寧に取材しています。一人は「8時間働けば生活できる賃金を求めている。今回の決定はそれとは、ほど遠い」と語り、もう一人は「最低賃金の上昇が激しすぎる。原材料も上がっている。政府には冷静になってほしい」。完全

    …続きを読む