全国で折り鶴プロジェクト 障害者の組織「きょうされん」 8月2日、原爆資料館などへ

長崎新聞 2025/07/23 [12:10] 公開

色鮮やかな折り鶴を作り上げた利用者たち=諫早市多良見町、NPO法人ドリームパーク(同法人提供)

色鮮やかな折り鶴を作り上げた利用者たち=諫早市多良見町、NPO法人ドリームパーク(同法人提供)

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戦後80年に合わせ、障害者が働く事業所でつくる全国組織「きょうされん」は、平和への願いを折り鶴に込め、長崎、広島、沖縄の平和関連施設に贈る「おりづるプロジェクト」を進めている。諫早市に事務局を置く長崎支部(野島九三男支部長、18事業所)は19日、長崎市内で平和学習会を開き、来月2日に長崎原爆資料館(同市)などに九州などの事業所から寄せられた折り鶴を届ける。
 戦争や災害時、障害者の生命や生活が脅かされる可能性があることを踏まえ、戦争や被爆の実相への理解を深めようと、初めて企画。きょうされん加盟の全国約1800事業所で折り鶴を作り、長崎のほか、広島に来月下旬、届ける。沖縄には6月下旬、対馬丸記念館などに贈った。
 平和学習会には県内の事業所から約60人が参加。長崎で被爆した城臺美彌子さん=長崎市=(86)は、孫が生後6カ月で亡くなった経験などに触れ「それまで被爆者という自覚はなかったが(孫の死などを通して)原爆の影響を意識し、体験を語り始めた」と明かした。
 満足な食事がなく、空襲警報におびえて暮らした戦時中の生活のほか、数十年経過しても人体に後障害を及ぼす核兵器の恐怖を説明し、「いさかいが起きた時、話し合いで解決することが大事。戦争を起こさないための努力を続けてほしい」と訴えた。
 参加者たちは「戦争はだめだと思う」「戦争が起きたら人の命がなくなる。自分の命を守るために(できることを)考えたい」と感想を話し合った。野島支部長は「被爆から80年、被爆者が少なくなる中、みんなで勉強して記憶にとどめたい」と述べた。