FIREという世界線の先で、33歳が描いた「逆算キャリア戦略」。本業×副業のWワークでの自己実現に向けて
某戦略コンサルファームに勤める今井康明氏は、会社員のかたわら副業として2法人5事業を経営している。いまや本業より副業からの収入が多く、33歳で既にファットFIRE(Fat FIRE)を実現できる1.5億円以上の純金融資産やランボルギーニを有する。その状態から次の目標として考えているのが、本業×副業のWワークを働き方のスタンダードとする新たな「逆算キャリア戦略」だ。 以下のエッセイは、書籍『副業0年生の教科書』の著者、また翔泳社より11月に刊行予定の新著を執筆中の今井康明氏との会話内容に基づいている。会話の内容は、長さとわかりやすさの観点から編集を加えた。 【全画像をみる】FIREという世界線の先で、33歳が描いた「逆算キャリア戦略」。本業×副業のWワークでの自己実現に向けて 労働人口の上位5%──。それが、現代日本における”年収1000万円プレイヤー”の割合と言われています。 日本の総労働人口は、現在約7000万人。なので、その1000万円プレイヤーの実数は、たった350万人しか存在しないことになります。ただ、年収1000万円といえば、いわば「勝ち組」と思われがちですが、実際はそうでもありません。 首都圏の単身・共働きでも、物価高や持ち家のローンだとか、子どもの養育費だとか、理由はさまざまでしょう。そんな上位5%の存在にあっても、「特に好きでもない仕事」とか「望まない異動や転勤」を受け入れざるを得ない、経済的に不自由な人はたくさん存在するのです。 私が新卒で入社した内資系製薬会社も、まさに平均年収の高い業界でした。なのに、そんな悩みを抱える先輩をたくさん見かけたのです。これは、残りの95%の人々にとっては、より切実な問題と言えるでしょう。 だからこそ私は、日本におけるあらゆる業界業種の、すべての会社員に伝えたいと思います。 本業×副業のWワークという働き方で、もっと生き生きとした働き方を実現してほしい。生涯年収を先取りして資産形成することでライフステージに囚われずに、理想のワークスタイルから逆算した新たなキャリア戦略により、もっとチャレンジしてほしい、と。