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県立芸術大が、学部長も務めた男性教授からのセクハラ被害の訴えについて調査を始めていたことが判明した。SNSで被害を訴えた元学生のほかにも、学校内外で男性教授からの不適切な行為を受けたとする声が複数上がっている。「師弟関係が崩れる」。元学生の1人は、担当教員と学生という立場の違いで被害を受け入れざるを得なかったと明かした。(1面に関連)
「(断ったら)卒業できなくなるのかなという焦りもあった」。
被害を訴える元学生は、声を落とした。大学構内でキスをされたり抱きつかれたりするなどの行為を繰り返し受けた。はっきりと拒否の意思を示した後、「嫌ならいいよ」などと突き放すような態度を取られることもあったという。
「師弟関係が崩れるかもしれない」。そんな不安もあり、男性教授の行為を受け入れたという。「被害によるフラッシュバックがあり、今でも急に眠れなくなったり食欲がなくなったりする」と声を絞り出した。
現在も心療内科に通っており、仕事に行きたくても行けなくなるなど生活に支障が出ている。「街中で(男性教授と)似た足音を聞くと動悸(どうき)がして、(男性教授が乗る車と)似た車を見ると体が固まる」と明かした。
学外での被害を訴える声もある。那覇市内で会食に参加した別の元学生は、会食中に男性教授から太ももを触られ、複数の教え子の体を触っている場面も目撃した。
この元学生は「嫌だった。やめてくださいとは言えなくて、その時は我慢した」と証言した。
被害の訴えが複数あることも踏まえ、本紙は4日、男性教授に対面取材で認識をただしたが「セクハラの事実はない」と否定した元学生側と示談が済んだのかという質問には「はい」と答えた。
男性教授は質問の途中で乗車し、学校を後にした。取材のため同日中に電話したところ、応答はあったが、記者が所属を名乗ると無言で切った。
関係者によると、男性教授は4日までに、自身が代表理事を務める一般社団法人の理事らに対し、元学生がSNSで被害を訴える投稿をしたことで「学部長を辞任する状況」になったと説明。投稿内容については「私に対してあることないこと」との認識を示した上で、元学生側とは和解したなどと釈明していた。
(中村優希、名嘉一心)
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