初日午後は民宿・浜頭から車で約10分の福井県立大学かつみキャンパスへ。ここでは若狭湾に生息する魚貝類の完全養殖などを研究しています。その中心人物が富永修 特命教授。なぜ魚貝の養殖が必要なのか、その背景にある海の問題は何か・・・。極めて専門的なテーマですが、小学生にも理解できるように噛み砕いて説明してくれました。
ちなみに3日間の司会進行を務めてくれたのは、名古屋で活躍するフリーアナウンサー加藤愛さん。実は2017年から2年半、石川テレビのアナウンサーを務めていました。
さて富永さんの授業は、何と国連のグテーレス事務総長の話から。グテーレスさんは2023年7月の記者会見で「地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰化の時代が到来した」と発言して話題となりました。猛暑・酷暑が続く日本ですが、海水温も異常に高くなっていて、それが海洋環境に大きな影響を及ぼしているという話。
本来は南の暖かい海に暮らしていた魚が2000年頃から北上して、若狭湾でもサワラやシイラがメチャクチャ獲れているのです。隣の石川県でも同じ現象が起きています。暖かい海を好む魚は北陸沖まで来ていて、冷たい海を好む魚はどんどん北へ・・・。
興味深い講義を聞いたこども達は、続いて学内の研究室に“潜入”。ここにも「海のヒミツ」がありました。大小の養殖プールが沢山並び、海水に生息する魚貝だけではなく、絶滅危惧種の淡水魚タモロコの養殖も。高級食材のバフンウニは大切な海藻を食べてしまう厄介者で、魚貝類の命を支える藻場を食い尽くして、海の砂漠化・磯焼けの原因となります。しかし身が細ったウニを駆除して陸で養殖し、キャベツなどの野菜を与えることで美味しい食材として流通させる取り組みは全国各地で進んでいるのです。
福井県を代表する海の幸といえば、サバ。江戸時代に若狭から京都へサバを運んだ「鯖街道」が有名で、それほど福井県にとってサバは大切な特産品。しかしサバも全盛期から漁獲を減らしています。幼魚のうちに獲ってしまう乱獲も一因ですが、近年の海水温上昇も要因ではないかと考えられています。
そのサバの完全養殖を研究するためのプールも福井県立大学かつみキャンパスにはありました。高温の海水に対応できるサバの研究も進められています。
| イベント名 | 北陸新幹線で行く福井・若狭〜海のヒミツ探検隊! |
| 参加人数 | 小学5・6年生 22人 |
| 日程 | 2025年7月30日(水)〜8月1日(金) |
| 場所 | 福井県立大学かつみキャンパス(福井県小浜市) |
| 主催 | 一般社団法人・石川海洋環境研究所(事務局:石川テレビ) |
小浜湾沿いの福井県立大学かつみキャンパスでの大切な海の学びを終えたこども達は、車で約30分の矢代湾に面した国立若狭湾青少年自然の家へ。急峻な峠道を下った秘境のような場所で、海水浴はもちろんスノーケリングやカヌー、いかだ、カッターなど実に多様なマリンアクティビティが体験できる充実の施設。夏休み期間中は福井県のほか中京方面などから、数百人もの小中高生が体験合宿にやってきます。
「海のヒミツ探検隊」の22人は、実は民宿・浜頭での昼食後に濡れても良い服を着込んでいたのでした。見たまんま?!の愛称「くまさん」こと石山浩幸さんがこども達が安全な磯の自然観察を行えるよう、ライフジャケットの装着方法をレクチャーした後、砂浜に隣接した人工タイドプールに案内してくれました。
人工タイドプールは岩で囲まれた池のような場所で、海水が流れ込むため、エビやカニ、貝類、ヒトデ、小魚などが観察できます。もちろん海藻類も。箱メガネやタモを持ったこども達は短い時間ながら夢中になって海の生き物を探し求めていました。
磯の自然観察、楽しいよね〜!
朝の金沢駅から新幹線に乗って敦賀駅に移動。観光バスで福井県海浜自然センター、福井県立大学かつみキャンパス、そして国立若狭湾青少年自然の家と、めまぐるしい移動と海の学びや体験を終えたこども達。夕方に民宿・浜頭に戻ってひと息付いた後は、待ちに待った晩ご飯です。メニューは海の幸が満載! 海水温上昇で大量に獲れ始めたサワラの塩焼きをはじめ、ヒラマサ・マイカ(ケンサキイカ)・甘エビの刺身など。ホタテのバター醤油焼きもあってご飯が進みますね!
| イベント名 | 北陸新幹線で行く福井・若狭〜海のヒミツ探検隊! |
| 参加人数 | 小学5・6年生 22人 |
| 日程 | 2025年7月30日(水)〜8月1日(金) |
| 場所 | 国立若狭湾青少年自然の家 |
| 主催 | 一般社団法人・石川海洋環境研究所(事務局:石川テレビ) |