ジャングリア開業で不足、名桜大生の住居問題解消へ 学内「仮住まい」ゼロに 沖縄


ジャングリア開業で不足、名桜大生の住居問題解消へ 学内「仮住まい」ゼロに 沖縄 名護市街(資料写真)
この記事を書いた人 アバター画像 武井 悠

 名護市内の賃貸物件の不足に伴い、名桜大学(名護市)の本年度の新入生の一部が入居先を見つけられず、学内の施設で寝泊まりしていた問題で、8月中に全員が住まいを確保して学内の施設から退去できる見込みであることが2日、分かった。

 市内では、空室の賃貸物件が数年前から減る中、テーマパーク「ジャングリア沖縄」の開業に伴う需要増加などが重なり、特に空き室の賃貸物件がない状態となっていた。

 市は、ジャングリア沖縄の運営会社ジャパンエンターテイメントと工事関係者の賃貸物件からの退去情報を共有。大学は不動産業者や物件オーナーらと協力して空き物件情報を学生に提供していた。

 大学は7月末までの緊急措置として、学内の留学生センターと北部生涯学習推進センターで、住まいのない学生を最大時で40人受け入れた。

 大学によると、7月25日現在も暮らす8人のうち、7人は住居が決まるなどし、残り1人も8月末までに入居先が決まるとみている。

 名桜大生の住居不足を巡っては、市と大学、北部広域市町村圏事務組合が協議会を立ち上げ、住居確保に向けた話し合いを重ねてきた。今後、次年度以降の対策などを話し合う予定。早ければ来週にも、卒業生が退去した物件を可能な限り新入生に紹介することなどを、県北部地区宅地建物取引業者会の会長に要請するという。

    こんな記事も読まれています