オスプレイ配備反対の市民グループが防衛省に飛行中止など要請
佐賀県への配備が進められている陸上自衛隊の輸送機、オスプレイについて、配備計画に反対している市民グループは、佐賀市にある防衛省の現地事務所を訪れ、配備の撤回や飛行の中止などを要請しました。
オスプレイの配備計画に反対している市民グループのメンバー5人は、4日夕方、佐賀市川副町にある防衛省九州防衛局の現地事務所を訪れ、担当者に申し入れ書を手渡しました。
この中では、先月28日に佐賀県への配備に向けて飛行していた陸自のオスプレイ1機が点検を促す注意灯がつき、徳島県の北徳島分屯地に着陸したことや、先月24日には、アメリカ空軍のオスプレイ1機が、機体の不具合を理由に岩手県の花巻空港に着陸したことなど、予防的な着陸が起きていると指摘しています。
その上で、オスプレイの危険性をあいまいにしたまま、飛行や訓練を行うことは、地域の安全を脅かすとして、配備の撤回や飛行の中止などを改めて求めています。
これに対し、防衛省の担当者は、「内容を読んで、回答を検討したい」と答えていました。
「みんなでSTOPオスプレイ佐賀」の力久修共同代表は、「これまでも不安や疑問を国に再三申し入れてきたが、それを無視して配備され、憤りを感じている。県民の安全・安心を確保するため、今後もさまざまな問題について申し入れを行いたい」と話していました。