佐賀 陸自オスプレイの配備完了は5日以降に延期へ

佐賀県への配備が進められている陸上自衛隊の輸送機オスプレイについて、防衛省は、4日、17機すべての配備を完了する計画でしたが、天候の状況を踏まえ、佐賀駐屯地への飛行は、4日は見送り、5日以降に延期することが関係者への取材で分かりました。

佐賀空港に隣接する佐賀駐屯地では、先月9日からオスプレイ17機の配備が、順次、進められていて、これまでに暫定配備先の千葉県の木更津駐屯地から15機が到着しています。

防衛省は、残りの2機を、4日にも佐賀駐屯地に飛行させ17機すべての配備を完了する計画でしたが、関係者によりますと、天候の状況を踏まえて4日の飛行は見送ったことを地元自治体に伝えたということです。

残りの2機は、4日、木更津駐屯地から三重県にある明野駐屯地に飛行する見込みで、5日以降、天候などの条件が整えば、徳島県にある北徳島分屯地を経由して、佐賀駐屯地に飛行させる計画だということです。

すでに佐賀駐屯地に配備されたオスプレイは、先月28日から有明海上空での基本的な操縦訓練を始めていて、今後は、離島の防衛を担う水陸機動団の主力部隊が置かれている長崎県の相浦駐屯地などへの飛行や、水陸機動団との訓練を行うということです。

防衛省は、南西地域の防衛体制の強化のため、オスプレイの佐賀県への配備を進めていて、「地元の声に耳を傾け、安全確保に万全を期す」としています。

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