滋賀県内在住の高校1年の男子生徒が立命館守山中学校(滋賀守山市)に在学中、複数の同級生らから足をつかんで引きずられるなどのいじめを受けた事案があり、同校が設置した第三者委員会が、いじめ防止対策推進法に基づく重大事案と認定していたことが分かった。母親が30日会見して明らかにし、生徒がいじめによる適応障害と診断されたとした。今年3月に報告書をまとめた第三者委は「いじめにより重大な被害が生じた疑いがあると認められる」と結論づけた。
母親や第三者委の報告書などによると、男子生徒は同校1~2年の時、同級生の男子ら計5人から、校内で足をつかんで8メートル引きずられた▽ズボンをひざまで引き下げられた▽押されて壁にぶつかったことでけがをさせられた-などのいじめを受けた。「じゃま」「どけ」などの暴言も浴びたという。
母親によると、生徒はいじめを受けたことで腹痛などの症状を訴えた。中学2年時の4月から中学校に相談し対応を求めていたが、担任が「大人は介入しない」などとして対応を放置したため9月に父親が連絡し、校長が対応に動いたという。
同校は昨年2月、いじめ防止対策推進法に基づく重大事案と認定し、第三者委の設置を決定。年度替わりを挟んで10月に調査を開始し今年3月、報告書をまとめた。
母親は記者会見で「(中学校が)普通の初動態勢をとっていれば、すべて収まっていた。深刻な被害にもかかわらず対応は遅く不十分で、被害者と家族は今も二次被害に苦しんでいる」と訴えた。
学校法人立命館広報課は「今回の事案につきましては大変重く受け止めております。文部科学省のいじめの重大事態の調査に関するガイドラインに沿って適切な対応をしてきました」とコメントした。