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臨時国会初日、なぜ参議院で午後に「5分だけ」の本会議をわざわざ開かなくてはならなかったのか #エキスパートトピ

大濱崎卓真選挙コンサルタント・政治アナリスト
写真:イメージマート

「チームみらい」の党首・安野貴博参議院議員が「チームみらい」のYouTubeで、臨時国会初日の参議院本会議が午前と午後の2回に分かれたことについて、「1時間15分と5分の2回で、1時間20分にまとめられなかったのか、謎ポイントですね。」と発言したことが、X上で議論を呼んでいます。国会や民主主義の効率性を訴える安野貴博参議院議員らしさを評価する声がある一方、伝統的な民主主義システムには理由があるとの声もあります。なぜ参議院で午後に「5分だけ」の本会議をわざわざ開かなくてはならなかったのか、考えていきます。

ココがポイント

(本会議を)1時間15分と5分の2回で、1時間20分にまとめられなかったのか、これが謎ポイントですね。
出典:YouTube - 【チームみらい】党首・安野貴博、国会初登院を終えて… 2025/8/1(金)

再開 午後四時一分日程第 九 会期の件右の件は、五日間とすることに決した。(中略) 散会 午後四時三分
出典:参議院インターネット中継

第十一条 臨時会及び特別会の会期は、両議院一致の議決で、これを定める。
出典:国会法

第十三条 前二条の場合において、両議院の議決が一致しないとき、又は参議院が議決しないときは衆議院の議決したところによる。
出典:国会法

エキスパートの補足・見解

臨時国会開会日の参議院本会議について記録を確認すると、この日は午前11時から、議席の指定や議長・副議長選挙などが行われ、正午過ぎに「休憩」となりました。午後1時には衆議院本会議が開かれて衆議院の議席指定と会期の決定が行われ、午後2時から参議院議場において開会式が行われました。午後4時から、参議院の本会議が再開され、会期の件の議決がなされました。

まず、先例集においては、複数の議案を本会議で取り扱うときの優先順位が定められており、議長副議長の選挙、議席の指定や委員長などの選任の後に会期を定めることとなっています。さらに、臨時国会の会期は国会法により、両議員が一致して議決する必要があり(11条)両議院の議決が一致しないときには衆議院の議決が国会の議決となる「衆議院の優越」が認められています(13条)。そのため、「会期の件」の議決については、衆議院において先議された議案を参議院で待つ必要があります。

また、開会式も通例午前11時あるいは午後1時とされ(例外も含め先例集にあり、今回はその例外による)、開会式の間は議案審議を進めることができません。これらのことから、2回に分けて会議を開くに至りました。

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ありがとうございます。
選挙コンサルタント・政治アナリスト

1988年生まれ。青山学院高等部卒業、青山学院大学経営学部中退。2010年に選挙コンサルティングのジャッグジャパン株式会社を設立、現在代表取締役。不偏不党の選挙コンサルタントとして衆参国政選挙や首長・地方議会議員選挙をはじめ、日本全国の選挙に政党党派問わず関わるほか、政治活動を支援するクラウド型名簿地図アプリサービスの提供や、「選挙を科学する」をテーマとした研究・講演・寄稿等を行う。『都道府県別新型コロナウイルス感染者数マップ』で2020年度地理情報システム学会賞(実践部門)受賞。2025年度経営情報学会代議員。日本選挙学会会員。行政書士。

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