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【ケア・トランポリン汚職】会社役員「県議が腹を立てるのが嫌だった」5500万円の賄賂を渡した罪に問われる 検察は懲役2年6か月を求刑

2025年7月31日 17:31
【ケア・トランポリン汚職】会社役員「県議が腹を立てるのが嫌だった」5500万円の賄賂を渡した罪に問われる 検察は懲役2年6か月を求刑

「ケア・トランポリン」を使った健康事業をめぐり、元福岡県議会議員の男に賄賂を渡した罪に問われている男の裁判です。検察は31日、男に懲役2年6か月を求刑しました。

起訴状によりますと、北九州市の会社役員、鬼木義美被告(66)は2022年と2023年、実質的に経営する会社が販売などを行う健康器具「ケア・トランポリン」を使った福岡県の助成事業をめぐり、当時、福岡県議会議員だった片岡誠二被告(59)に合わせて5500万円余りの賄賂を渡した罪に問われています。

初公判で起訴内容を認めている鬼木被告は被告人質問で、業務委託の実態のない契約を結んだのはなぜかと問われると「片岡被告が腹を立てるのが嫌だったので、予算を立ててくれればそれでいいと思った」「贈賄の認識は当時なかったが、何度も聴取を受けるなかで大変なことをしたと思った」などと述べました。

裁判は結審し、検察側は「公正に行われるべき県議会議員の職務行為に対する信頼を著しく害した」などとして懲役2年6か月を求刑しました。

一方で弁護側は「鬼木被告が贈賄を持ちかけたわけではない」などとして執行猶予付きの判決を求めました。

判決は9月24日に言い渡されます。

最終更新日:2025年7月31日 17:31
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