SNS上の誹謗中傷(cyberbullying)は、うつ・不安・自殺念慮など深刻なメンタルヘルス被害を引き起こしますが、2024年のシステマティックレビュー(Ray et al.)では、2007〜2022年に発表された71本の研究を分析。
被害は若者だけでなく大人にも
Instagramでの被害:42% Facebook:37%、Snapchat:31%(イギリスの若年者)
影響:うつ、不安、自傷行為、睡眠障害
女性被害者は社会不安や睡眠障害、男性被害者は反社会的な傾向が強まる可能性も。
加害者には以下のような特徴がある可能性。
ダークトライアド(マキャベリズム、ナルシシズム、サイコパシー、+サディズム)
身体イメージが低く自己肯定感の低い個人
一方、被害者は女性・LGBTQ+・自己肯定感が低い人に多い傾向。
著者たちは、これまでの既存研究が青少年に偏っていて、成人に対する研究が少なく、そこに “ research gap”があると警鐘を鳴らしています。
doi.org/10.1093/cybsec