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「芸能人が本気で考えた!ドッキリGP」でのやす子さんの言動に賛否。現代におけるドッキリ番組の限界点 #エキスパートトピ

中西正男芸能記者
「芸能人が本気で考えた!ドッキリGP」を放送するフジテレビ写真:REX/アフロ

8月2日に放送されたフジテレビ系「芸能人が本気で考えた!ドッキリGP」でピン芸人・やす子さんへのドッキリ企画がありました。好感度が極めて高いやす子さんだけにピンチでの余裕のない振る舞いに「イメージが違う」などの声もネット上にあがり、物議をかもしています。その一方で「やす子さんがかわいそう」と番組側への批判も見られます。思いもよらぬ展開がドッキリの命でもありますが、この件は今の時代におけるドッキリの限界点を示しているとも言えます。

ココがポイント

ちょっとこのドッキリおもんない、最初はやすこ可哀想思ってたけどちょっと性格悪くない?余裕ない時って人って本性出るよね
出典:SmartFLASH 2025/8/3(日)

8月2日更新のやす子さん公式X

(峯岸みなみ)穴を作るってすごい労力だし、そこまでして落としたいって思ってもらえる対象に、この一年でなったんだなって
出典:田中久勝 2021/7/13(火)

エキスパートの補足・見解

緊迫した状況を作り、タレントさんの素を見せる。ドッキリ番組の肝です。

気弱なアイドルが暴漢に立ち向かう。硬派な俳優さんがギャルにメロメロになる。ギャップが出るほど、番組としてはクリーンヒットになります。

昔は芸能界と一般の世界に大きな隔たりがありました。はるか向こうに輝く星。それが石原裕次郎さんや美空ひばりさん。だからこそ、素を見る値打ちがある。スターがスターだったからこそ成立したのがドッキリ番組です。

一転して、今芸能人に求めるのは“憧れ”ではなく“共感”です。

芸能人もSNSで「私はこんな人間」を詳らかにする。見た人がさらに自分のイメージをデコレーションし「〇〇さんはこんな人」をそれぞれ固めていく。そんな中で「素を見せてナンボ」のドッキリをやると妙味以上に違和感が大きくなる。

イメージを抱くための材料にあふれ、イメージの多様化が進む昨今。イメージを逆手に取った意外性を狙うドッキリは限界点を迎えているのかもしれません。

それと同時に「人間には多面性があります」「真実の周りには“ハンドルの遊び”もあります」。そんなテロップを出さないとドッキリが成立しないほど、世の中自体がヘタっているのかもしれません。

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ありがとうございます。
芸能記者

立命館大学卒業後、デイリースポーツに入社。芸能担当となり、お笑い、宝塚歌劇団などを取材。上方漫才大賞など数々の賞レースで審査員も担当。12年に同社を退社し、KOZOクリエイターズに所属する。読売テレビ・中京テレビ「上沼・高田のクギズケ!」、中京テレビ「キャッチ!」、MBSラジオ「松井愛のすこ~し愛して♡」、ABCラジオ「ウラのウラまで浦川です」などに出演中。「Yahoo!オーサーアワード2019」特別賞など受賞。著書に「なぜ、この芸人は売れ続けるのか?。この連載と連動したYouTubeチャンネル「芸能記者・中西正男の正味の話」を展開中。原稿の裏話やよりリアルに説明する動画を日々アップ。

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1999年にデイリースポーツ入社以来、芸能取材一筋。2019年にはYahoo!などの連載で約120組にインタビューし“直接話を聞くこと”にこだわってきた筆者が「この目で見た」「この耳で聞いた」話だけを綴るコラムです。最新ニュースの裏側から、どこを探しても絶対に読むことができない芸人さん直送の“楽屋ニュース”まで。友達に耳打ちするように「ここだけの話やで…」とお伝えします。粉骨砕身、300円以上の値打ちをお届けします。

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